ビリバン・菅原孝 車椅子で仕事復帰、6・16ステージ歌唱へ意欲

[ 2015年5月26日 05:30 ]

10カ月ぶりに仕事復帰したビリー・バンバンの菅原孝(左)と弟の進

 昨年7月に脳出血で倒れ、療養中だった兄弟デュオ「ビリー・バンバン」の兄、菅原孝(70)が25日、TBSラジオ「大沢悠里のゆうゆうワイド」に生出演し、仕事復帰した。正式な病名は「右視床(ししょう)出血」。大脳に囲まれた位置にある間脳の一部の部位「視床」で出血した。

 左半身に後遺症が残っており、車椅子で出席。開口一番「ただいま」とあいさつし、「生かせてもらえた」と感謝した。会話には支障がなく、なめらかな口調で1時間超の出番を務めた。ただ、左の口角あたりには違和感があるといい「優しい声になってしまった。歌う時に満足できるだろうか」と不安も漏らした。

 ともに出演した弟の進(67)は「言葉がしっかりと話せることは歌手として幸運。リハビリは2、3年かけてやっていけばいい」と思いやった。

 ステージ復帰は6月16日、山梨・河口湖SHOW園で行われるBS朝日特番の公開収録。「白いブランコ」など3曲を歌う予定。孝は「病を乗り切ることでステージ上でまた違う感動を与えられるのではないかと思う」と意気込んでいる。

 「歌にはほかにない不思議な魅力がある」としみじみ。ヒット曲「また君に恋してる」になぞらえて「また歌に恋してる。ますます歌に恋してるよ」と、復帰ステージを見据えた。企画が昨年あったものの、見送られた45周年記念ツアーを今秋に仕切り直す計画もある。

 ≪リハビリに根気≫山野医療専門学校副校長の中原英臣氏は「右視床出血」について「脳出血の中では多く、3割ぐらいを占める。死亡率が高く、後遺症が残るケースは多い」と解説した。孝は左手と左脚に後遺症が残っているが、「軽い症状だったのでは」とみる。後遺症を改善するには「リハビリを根気強くやるしかない」と話した。

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