「あぐり」ヒロイン田中美里「憧れの女性」吉行あぐりさん偲ぶ

[ 2015年1月11日 01:35 ]

97年、連続テレビ小説「あぐり」原作者の吉行あぐりさん(右から2人目)と娘の吉行和子(右)がスタジオ訪問。左から野村萬斎、田中美里

 女優の田中美里(37)が11日、5日に肺炎で死去した美容家の吉行あぐりさん(享年107歳)の冥福を祈った。田中は1997年にあぐりさんの自叙伝「梅桃(ゆすらうめ)が実るとき」を基にしたNHK連続テレビ小説「あぐり」でヒロインを演じた。

 田中は自身のブログで「あぐりさんへ」とし「私が初めて演じた役が朝の連続ドラマ『あぐり』でした。右も左もわからずどう演じればいいのか悩んでいた時にあぐりさん御本人とお逢いしました。太陽のように明るくって強くって、90歳とは思えないくらい自由で軽やかで少女のように無邪気な方でした」とつづり「あぐりさんとお逢いして、どんなに辛い状況でも周りが拍子抜けするくらいケロッと笑って乗り越えてゆくというあぐりのキャラクターが産まれました」と振り返った。

 さらに「あぐりさんのようなカッコ良い女性になりたいと思いかながらずっと演じていました。今も憧れの女性です。お亡くなりになったなんてまだ信じられません。寂しいです」と偲び「あぐりさんを演じることが出来て倖せでした。ありがとうございました」と冥福を祈った。

 「あぐり」は田中美里があぐりを演じ、後に新興芸術派の小説家として活躍した故エイスケさん役は野村萬斎(48)が演じた。最高視聴率は31・5%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)で、期間平均は28・4%の人気だった。

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2015年1月11日のニュース