新橋!?ディズニー最新作「ベイマックス」の舞台が世界初解禁

[ 2014年8月25日 16:00 ]

世界初解禁された映画「ベイマックス」の舞台となる架空都市サンフランソウキョウ(C)2014 Disney.All Rights Reserved.

 ディズニーの最新映画「ベイマックス」(監督ドン・ホール、クリス・ウィリアムズ、12月20日公開)の舞台となる、米サンフランシスコと東京を融合した架空都市サンフランソウキョウのビジュアルが世界初解禁された。

 唯一にして最愛の肉親だった兄タダシをナゾの事故で亡くした少年ヒロと、心とカラダを守るために作られたケアロボット“ベイマックス”が繰り広げる感動アドベンチャー。

 お披露目されたビジュアルは、ベイマックスが誕生した架空都市サンフランソウキョウの街角。ガード下の雰囲気から、東京・新橋なども連想される。

 サンフランシスコの地形をベースに、建物の外観や看板、アメリカの街にはない電信柱の電線、路地の雰囲気など、徹底的にリサーチした日本の要素が盛り込まれた。

 日本の要素を注ぎ込むのはなぜか。プロデューサーのロイ・コンリは「僕らはみんな日本に恋しているんだ」と語り、ドン・ホール監督は「いい加減な日本テイストをサンフランソウキョウへ持ち込みたくない」と日本への強いこだわりを持つ。

 1997年ウォルト・ディズニー・ピクチャーズに入社し、「アナと雪の女王」も手掛けた東京都出身のクリエイター、マット鈴木氏も「このスタジオ(ディズニー)には日本のアニメーションやカルチャーに影響を受けているクリエイターがとても多いです。もしかしたら僕より詳しいかも」と苦笑いしながら証言する。

 クリス・ウィリアムズ監督は「僕らは若い頃に日本文化の影響を受けた最初の世代だと思うんだ。誰かが『AKIRA』のビデオカセットを持っていて夢中になったよ」と続けた。

 公開を前にし、看板の言葉が正しいか、日本の街並みを基にした色使いなど、細かな修正が続く。マット鈴木氏は「ここまでディティールにもこだわっている作品は今までにないんじゃないかな?」と話し、監督の2人も「僕らに影響を与え続ける日本文化には、この作品でお返しできればとうれしい」と口を揃えた。

 「ベイマックス」は10月23日に開幕する「第27回東京国際映画祭」のオープニング作品に決定。これが全米公開(11月7日)に先駆けた世界最速上映。ワールド・プレミアが日本で行われるのはディズニー・アニメーション史上初となる。

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2014年8月25日のニュース