22歳魂の反戦歌 稚菜「歌の力を信じたい」…あの大物が応援団

[ 2014年8月15日 05:30 ]

「戦火の詩」を熱唱する稚菜

 反戦歌を歌う22歳の新人女性シンガー・ソングライターが各界から注目を集めている。全国で100本のライブ活動をしながら、「カンボジアに音楽学校を造るのが目標」とCD売上金を積み立てている稚菜(わかな)だ。女性ロック界の大御所、寺田恵子(51)や「プリンセスプリンセス」のリーダー渡辺敦子(49)らが応援団となっている。

 1970年代にはよく聞かれた「反戦歌」。死語になってしまったかと思いきや、可愛らしい22歳の女性がキーボードを弾いて「戦火の詩(うた)」という反戦歌を歌っていた。都内のライブハウス。数十人の客は澄み切った、真っすぐな彼女の歌声に魅せられていた。

 ♪死にゆく痛みの半分さえも 分からぬ平和ボケした僕にも何かできるだろうか

 稚菜は「何の政治的な意図もないし、ずっと気になっていたことを歌にしただけです。降ってきたという言葉が一番当てはまるかもしれません」と話す。

 デビューのきっかけは、寺田恵子が主催する女性バンドの祭典「NAON(ナオン)のYAON」という、日比谷野外音楽堂で毎年4月に開催されるライブへの出演オーディション。昨年2月、稚菜は「戦火の詩」を歌った。弾き語りで凛(りん)として歌う姿に寺田がすっかり魅了されて入賞。前座としてステージに立つチャンスを得た。そこからプロへの道が開け、今年1月から100カ所ライブをスタート。5月に5曲入りミニアルバム「歌唄いの詩」でデビューした。

 「平和な時代に生まれたけど、世界では戦争が続いていて、その事実から目をそらしてはいけないと思います」。身近に反戦主義者がいたわけでもなく、普通の生活の中から自然に歌ができたという。

 ショッピングモールなど歌える場所があれば、どこでも歌ってきた。同世代だけでなく、親や祖父母世代の人の前にも立ってきた。涙を流す観客も多かった。「自分だけの夢でなく、一緒に作ってくれる人がいるから歌うことができます。歌の力を信じたい」と力を込めた。

 ▼寺田恵子 きれいで澄んだ声なので、「か弱い」と思いきや、声の持つ深いところの強さを感じた。戦争をテーマにしたストレートな歌詞もスッと心に入ってくる。

 ▼渡辺敦子 可愛いし、ピアノの弾き語りだし、ラブソングだろうなって思って聴いたら、戦争をテーマにした曲だった。本当にびっくりした。

 ◆稚菜(わかな) 1991年(平3)10月2日、静岡県生まれ。幼少時からピアノを習う。高校3年から本格的に作詞作曲の勉強を始める。デビューした現在も都内のラーメン店でアルバイト。

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