八雲の故郷で佐野史郎ら朗読ライブ ギリシャ・レフカダ島

[ 2014年7月6日 15:03 ]

 明治の作家小泉八雲(ラフカディオ・ハーン)の生誕地であるギリシャ・レフカダ島で5日、八雲が暮らした松江市出身の俳優佐野史郎と、ギタリストの山本恭司が八雲作品の朗読ライブを行い、観客から大きな拍手が起きた。

 八雲の没後110年記念イベントの一環で、島内の野外ステージで開かれた。八雲が残した言葉や母への思いをレフカダ島に届けたいと、「望郷」をテーマに佐野が脚本を手掛け、山本さんが音楽を構成。海外での公演は初めてで、英語とギリシャ語の字幕がスクリーンに映し出された。

 娘に「八雲」と名付けたほど大ファンで知られる佐野は2006年から八雲の「怪談」などを朗読する活動を開始。同級生の山本も加わり日本全国で公演を行っている。

 この日は、八雲のひ孫で松江市在住の小泉凡さんやギリシャの研究者らが参加し、八雲の「オープンマインド(開かれた精神)」をテーマにシンポジウムも開催された。

 シンポジウム後、凡さんは「八雲はオープンマインドだから物事の本質を見ることができた。現代社会にもそういう見方が必要だ」と語った。(共同)

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2014年7月6日のニュース