若井ぼん 交付金詐欺容疑で告訴される、備品購入名目で300万円

[ 2014年5月19日 20:53 ]

 奈良県桜井市は19日、高齢者向け文化施設の備品購入名目で交付した300万円をだまし取られたとして、施設を運営していた大阪市のNPO法人の元理事長で漫才師、若井ぼん(69)と元理事の男性(66)を詐欺容疑で奈良県警に告訴したと明らかにした。

 若井は、桜井市に対し「事務は理事に任せており、不正の事実は分からない。支払い能力はないが(告訴されれば)捜査には協力する」と話したという。

 桜井市によると、NPO法人は大阪市の「笑集会」(解散)。2009年12月、お笑いを通じた高齢者の健康づくりを目指して桜井市内の空き店舗を改修し、講談の開催などの事業を開始。10年4月にパソコンやプリンターなどの備品購入費として交付金300万円を市から受け取ったが、施設の利用者が少なく12年7月に撤退した。

 事業を引き継いだ市が交付金の使用状況を調べたところ、実際には購入されていなかったことがことし2月に判明した。

 市は「事業がシャッター街の活性化や高齢者の生きがいづくりにつながればと思っていたが、残念だ」としている。

 告訴は今月16日付。若井は漫才コンビ「若井ぼん・はやと」の活動で知られている。

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