「アナ雪」支えた日本人スタッフ 沖縄人がつらら表現

[ 2014年5月4日 08:00 ]

「アナと雪の女王」のつららを表現した糸数弘樹さん

 大ヒット中のディズニー映画「アナと雪の女王」。松たか子(36)神田沙也加(27)らによる日本語吹替版も好評だが、本編を製作したスタッフに名前を連ねる日本人クリエイターの活躍も見逃せない。沖縄県出身のモデラー・糸数弘樹さんはつららを表現した。

 アンデルセン童話の傑作「雪の女王」にインスピレーションを得て、運命に引き裂かれた姉妹を主人公に、凍った世界を救う“真実の愛”を描く感動作。触れるものを凍らせる“禁断の力”を持つ女王エルサは、その力を抑えられず、真夏の王国を冬に変える。“雪の女王”となった姉と王国を救うため、妹のアナは雪山の奥深くへと旅に出る…。 

 ――モデラーの作業を教えてください。

 「モデラーというのはCGのスケッチ、デザインを3Dに起こしていく仕事です。今回のプロジェクトで、僕はキャラクターを担当したのではなく、バックグラウンドの景色などを担当しました。建物が凍るシーンなどです。全部氷に覆われてつららが伸びるシーンがあるのですが、そのつららを作ったりしました。もちろん僕1人で作ったわけではなく、何人かのチームで作りました」

 「(コンピューター)ソフトがつららを作ることはできるんですが、自動的に作ってしまうと、どうしても機械的な見た目になってしまうんです。アーティストのスケッチのようにはうまくできない。なので、モデラーが結局、全部手直しをして、アーティストのデザイン通りにつららを1本ずつ直していくんです。かなり地道な作業です」

 ――手直しの作業もソフトで行うのですか?コンピューター上とはいえ、手作業ということですか?

 「1つずつ手直しするのはもちろんソフト上でのことですが、物理的な計算でソフトにやらせてしまうと、どうしても機械的で、おもしろさがないんです。アーティストがデザインしたオリジナルはアーティスティックなイメージで、ソフトがやるとどうしても機械的になるので、すべてを手直ししていく必要があります」

 ――作業時間はどのくらいですか?

 「お城のつららのシーンは2カ月くらいかかりました。つららのシーンは単純に数が多すぎて。緻密な作業の分量が多く大変でした。実際モデリングのスタッフとして関わったのは20人くらいいました」

 ――つららはロサンゼルスだと、あまり目にしないですよね?ご出身も沖縄。雪やつららになじみはないと思いますが?

 「沖縄出身なので雪もあまり見たことはないですが、だいたい写真を参考にしました。雪も生まれて数回しか見たことがありませんので。ほとんどが写真を参考にしたものです。特定の国というわけではありませんが、写真で探した中からよさそうなものを選びました。実物のつらら?見たことはあります。スキーに行った時に数える程度ですが」

 南国生まれの糸数さんだが、見事な氷の世界を作り上げた。

 ◆糸数弘樹 沖縄県出身。アート・センター・カレッジ・オブ・デザインを卒業後、ワーナー・ブラザーズ・スタジオを経て、2000年にディズニー・アニメーション・スタジオ入社。「ボルト」(08年)「塔の上のラプンツェル」(10年)「シュガー・ラッシュ」(12年)などで3Dキャラクターのモデリングを担当している。 

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