赤木春恵卒寿祝いの席に悲報…渡鬼ファミリー「涙出るいとまもない」

[ 2014年3月15日 05:57 ]

「渡る世間は鬼ばかり」会見に臨んだ(左から)石井ふく子プロデューサー、俳優の宇津井健さん、脚本家・橋田壽賀子氏(06年3月撮影)

 甘いマスクで人気を集め、理想の父親像を確立した宇津井健さんの突然の悲報に、芸能界には衝撃が走った。最後の出演作となったTBS「渡る世間は鬼ばかり」で共演した娘役らもショックを隠せない様子だ。

 渡鬼ファミリーにとって14日は特別な1日になるはずだった。赤木春恵(90)が誕生日を迎え、卒寿を祝おうと集まっていた。そんな矢先の悲報。ショックは大きい。

 石井ふく子プロデューサー(87)は「“残念”なんていう言葉は通り越しています」とコメント。最後に会ったのは昨年12月。「通院はされていましたが、スポーティーな格好でさっそうとされていて、療養中という印象はありませんでした」と振り返った。その後も電話を交わし「また“渡る世間”をやるときまでには元気になりますから」という宇津井さんに「何言ってるんですか。もうお元気じゃないですか」と返したのが最後の会話になったという。

 06年、父親の「岡倉大吉」役を故藤岡琢也さんが病気のため続けられなくなり、後任を頼むと「快く引き受けていただいた」。泉ピン子(66)ら娘役5人との初対面を思い出し「初めて会う5人姉妹から“お父さん、お帰りなさい”と声を掛けられ、緊張がほぐれた宇津井さんの表情が今でも忘れられません。私の心の中には宇津井さんの笑顔がしっかりと残っています」と話している。

 長女役の長山藍子(72)は「信じられない思いで今、涙の出るいとまもない」と悲しみを表現。三女役の中田喜子(60)は「体調管理をしっかりしていらしたのに、本当にショックです。スタジオで体調管理のためトレーニングをされていて、私もやらなくてはと思いました」と明かし、冥福を祈った。四女役の野村真美(49)は「ただただショックで言葉がありません」。五女役の藤田朋子(48)も「全然、信じられないです。言葉が見つかりません。話したいこといっぱいあったから。お父さん。会いたい。会いたい」と悲しみにくれている。

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