“理想の父”示した宇津井さん 犯人役来ず「相棒」で自らラブコール

[ 2014年3月15日 05:39 ]

宇津井健さんが笑顔で語る(76年7月撮影)
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 二枚目俳優として映画やドラマで幅広い役柄を演じた俳優の宇津井健(うつい・けん)さんが14日午後6時5分、慢性呼吸不全のため、名古屋市内で死去した。82歳。TBS系のドラマ“赤いシリーズ”や「渡る世間は鬼ばかり」などの演技で、厳しさと優しさを併せ持った「理想の父親像」を示し、お茶の間から愛され続けた。

 宇津井さんは1974~80年にかけて放送された“赤いシリーズ”「赤い疑惑」「赤い運命」などで父親役を好演。2006年から出演した「渡る世間は鬼ばかり」では5人娘の父親の岡倉大吉役を務めた。

 宇津井さんは健康的で明るいイメージを守るため、自身を厳しく律した。60代で酒やたばこをやめ、体を鍛えるトレーニングを開始。「いい夫、いい父に近づくように努力したことが多少なりとも画面に出たという自負はある」と話していた。実直な人柄は犯人役のオファーも来なかったほど。テレビ朝日「相棒」で犯人役を演じさせてもらえるようラブコールを送ったが、結局、映画版で警察庁長官役を演じた。

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2014年3月15日のニュース