ボニージャックス 西脇久夫 やなせさんしのぶ「みんな勇気づけられた」

[ 2013年10月17日 06:00 ]

やなせたかしさんをしのぶボニージャックスの西脇久夫

 13日に心不全のため94歳で死去した漫画家やなせたかしさんが作詞した童謡「手のひらを太陽に」の歌い手として知られる男性コーラスグループ「ボニージャックス」の西脇久夫(77)が16日、やなせさんとの思い出を語った。世代を超えて愛され続ける同曲について「元気を与えられることはもちろん、つらい時こそみんなが聴きたい歌」と話した。

 やなせさんとは61年のフジテレビ「歌うおもちゃ箱」で共演して以来、半世紀以上の付き合いだった。65年には年末のNHK紅白歌合戦で「手のひらを太陽に」を披露。62年に宮城まり子(86)が歌いNHK「みんなのうた」で流れていたが、曲の力にほれ込みカバー。これが大ヒットして、世代を超えて愛される歌になっていった。

 東日本大震災後は、被災した子供たちを勇気づける曲になった。被災地の復興支援ライブでは「小さい子から大人まで口ずさんでくれた」と感動したという。「元気を与えてくれるということはもちろん、つらい時にみんなが聴きたい曲ということをあらためて感じた」

 詞を書いたのはやなせさんが仕事で苦しい時期だった。懐中電灯にかざして凍えた手を温めた際に、手に流れる血が見えたことに着想を得て、生きる喜びを言葉に込めた。そのやなせさんからは「君たちの声は優しい。その優しさで歌い続けてほしい」とエールを送られたという。

 60年代初めから20年以上、一緒にコンサートで全国を駆け巡った。やなせさんは自ら考案した絵描き歌で子供たちを喜ばせた。フクロウなど数十曲を1回のステージで披露したといい「アンパンマンに登場する無数のキャラクターの原点があった」と振り返る。アンパンマンの基になった絵も目の当たりにし「マントも貧相でヨレヨレ。元気ハツラツな感じがなくてね」と懐かしそうに明かした。

 「やなせたかしという人に巡り合えたことに一番の感謝をしたい」と西脇。17日に北海道砂川市でコンサートを開催。もちろん「手のひらを太陽に」を歌う予定で「特別な思いはある」と恩人へささげるステージになりそうだ。

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