中村福助 来年「七代目歌右衛門」襲名へ 大名跡13年ぶり復活

[ 2013年9月4日 06:00 ]

「七代目中村歌右衛門」を来年に襲名することが決まった中村福助

 松竹は3日、歌舞伎俳優の中村福助(52)が歌舞伎の女形の大名跡である中村歌右衛門の七代目を来年襲名すると発表した。福助は4日、都内で記者会見する。

 歌右衛門は江戸時代半ばの初代に始まり、五代目は明治末から昭和初期を代表する女形だった。六代目歌右衛門さんは「女形の至宝」と言われ、戦後の歌舞伎界で頂点を極めて2001年に死去。今回、歌右衛門の名前が13年ぶりに復活することになる。

 福助は七代目中村芝翫さんの長男で、1967年に初舞台。92年に九代目福助を襲名した。弟は中村橋之助(48)で、昨年12月に死去した中村勘三郎さんは義理の兄にあたる。芝翫さんの死後は一門「成駒屋」の柱として活躍している。

 歌舞伎界は勘三郎さん、市川団十郎さんと大名跡を相次いで失っているが、4月に新開場した歌舞伎座は連日ほぼ完売の大盛況。歌右衛門襲名興行で、一層多くの観客が押し寄せそうだ。

 歌右衛門襲名と同時に、福助の長男の中村児太郎(19)が十代目福助を襲名する。

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2013年9月4日のニュース