中村勘九郎 初の美術館音声ガイド ミケランジェロの魅力伝える

[ 2013年9月4日 07:50 ]

「ミケランジェロ展」で音声ガイドのナレーターを担当することになり、録音を行った中村勘九郎

 歌舞伎俳優の中村勘九郎(31)が美術館の音声ガイドのナレーターを初めて担当する。伊フィレンツェの美術館カーサ・ブオナローティの所蔵品を通じて、ルネサンス芸術の巨匠ミケランジェロの軌跡に迫る「システィーナ礼拝堂500年祭記念 ミケランジェロ展―天才の軌跡」(6日~11月17日、東京・国立西洋美術館)の魅力を声で伝える。

 ミケランジェロには、昨年12月に他界した父親の中村勘三郎さん(享年57)との思い出がある。10代のころ、バチカンのシスティーナ礼拝堂を訪れ、美術が大好きだった勘三郎さんと、ミケランジェロが描いた天井画や壁画「最後の審判」を見て感銘を受けた。

 「一緒に旅行をすると必ず美術館巡りをしていました。礼拝堂も父が希望したので家族で行きました。壁画を生で見ていたので、彼の偉大な作品を紹介できるのはうれしかったし、緊張もしました」と思いを込めて録音に臨んだ。

 同展では、ミケランジェロが15歳前後で制作したとされる大理石彫刻「階段の聖母」が日本初公開される。

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2013年9月4日のニュース