嶋大輔“公約”はいじめ撲滅 芸能界に未練なし「落選しても戻らない」

[ 2013年4月25日 21:05 ]

会見で芸能界引退と政治家を目指すことを明らかにした嶋大輔

 ヒット曲「男の勲章」で知られる歌手で俳優の嶋大輔(48)が25日、都内のホテルで記者会見を開き、32年間の芸能生活にピリオドを打ち、政治家を目指すことを明らかにした。

 嶋は「これまでも芸能活動と一緒にいろいろな支援、いじめ撲滅ということをやってきたが、自分の中で何かが足りない。自分が表に立ってできることは政治の活動ではないかと思って、(政治家を)志した。自分は不器用なので、2つのことを一緒にできない。ですので、引退という決断に達しました。今は清々しい気持ち」と芸能界を引退し、国会議員を目指す決意を表明した。

 今後は教育問題を中心に取り込んでいく。「今もスポーツの市民協会を作って、イベントでサッカーボールを贈ったり、スポーツを通じて子供たちと触れ合っていこうという活動もしている。学校だったり、施設などいろんなところを回って、生の声を聞くというのが今、自分ができる活動だと思っている。今後は個人の嶋大輔として、全国を回ってお話を聞いていきたい。今は、自分の考えをフェイスブックなりで発信していくことが明日から使命だと思っている」と話した。

 「やっと改正された教育基本法も今の教育現場にちゃんと伝わっているのか、疑問がある。(現場で)小学生から“昔は死ぬのが怖かった、今は生きるのが怖い時代だ!”っていうお話をいただいた時があった。そんなに子供たちって切羽詰まっているんだと衝撃的だった。そういう意味で現場って大事だなって思った。ひとりひとり幸せになる権利が日本国民にはある。いじめ撲滅へ、今は自分の考え方を持っていっている」と話した。

 「自分の中ではピーターパンシンドローム、いつまでもやんちゃな大人でいたいと思っている。自分が思ったこと、経験してきたことを伝えていきたい」と嶋。「自分もいじめて、いじめられた経験をしてきた。自分なりにどうやられたらツライかというのは少なからず知っている。テーブルの上での政治ではなく、土の匂いのする政治を(目指したい)。いじめ撲滅って掲げても、すぐなくなるもんではない。でも、誰かがそれに向かって突き進まない限り、変わっていかない。そういう気持ちが強い」を力を込めた。

 「落選しても(芸能界には)戻りません」と前を向いた嶋。最後は「今日で芸能人・嶋大輔は終わってしまいますが、また違った形で活動してまいります」と深々と頭を下げた。

続きを表示

2013年4月25日のニュース