田端義夫さんを悼む 船村徹氏「昭和が一段と遠くなった」

[ 2013年4月25日 16:10 ]

田端義夫さんを悼む

 ▼作曲家船村徹さんの話 歌謡界からまた一人、偉大な歌手がいなくなりました。田端さんが歌った「かえり船」は、戦後の引き揚げ者の心を随分慰めてくれた。昭和が一段と遠くなった気がする。心からご冥福をお祈りします。

 ▼歌手のペギー葉山の話 私が子どものころに田端さんが水夫の格好で「かえり船」を歌っていた。当時はカラオケがなく、みんながレコードを買って歌っていた。とても楽しく、ダンディーな人でした。声の響きが叙情歌に向いていると思い、十数年前にコンサートにゲストとしてお招きした。田端さんのしっとりとした情感のある歌声が心にしみて涙が出た。会うたびに「またやろうな」と言ってくれた。夢がかなわず残念。戦後の輝かしい歌謡界の重鎮でした。

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