脚本家の市川森一さん死去 「異人たちとの夏」、大河など執筆

[ 2011年12月10日 11:16 ]

死去した市川森一さん

 NHK大河ドラマ「黄金の日日」や映画「異人たちとの夏」などテレビや映画の脚本を多数手掛けた脚本家の市川森一(いちかわ・しんいち)さんが10日午前4時43分、肺がんのため東京都内で死去した。70歳。長崎県出身。葬儀・告別式は長崎と東京で行われ、17日正午から長崎市茂里町3の31、法倫会館で、21日午前11時から東京都港区南青山2の33の20、青山葬儀所で。喪主は妻美保子(みほこ)さん。

 日大芸術学部を卒業。1966年に特撮テレビ番組「快獣ブースカ」でデビュー後、「ウルトラセブン」など「ウルトラマン」シリーズも担当した。脱ホームドラマ・脱リアリズムを掲げ、「太陽にほえろ!」「傷だらけの天使」など人気作を次々と手掛ける。人間の聖と俗を浮かび上がらせた「淋しいのはお前だけじゃない」で第1回向田邦子賞。

 NHK大河ドラマでは「黄金の日日」「山河燃ゆ」「花の乱」を執筆、壮大なスケールの世界を描いた。映画では、山田太一さん原作の「異人たちとの夏」で第12回日本アカデミー賞最優秀脚本賞、「長崎ぶらぶら節」で第24回日本アカデミー賞優秀脚本賞。最近では、自作の長編小説「蝶々さん」がドラマ化され、話題となった。11月、その試写会の場で「こういう作品が遺作になるなら、幸運だ」と語っていた。

 日本放送作家協会会長を務め、“使い捨て”にされるシナリオの保存、管理に向け尽力。テレビのコメンテーターとしても活躍した。2003年にNHK放送文化賞を受賞。先月、旭日小綬章を受けた。

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