羽賀研二被告の控訴審に影響か…無罪判断見直しも

[ 2010年11月25日 11:52 ]

 25日の判決は、羽賀研二被告(49)の一審無罪判決の決め手となった徳永数馬被告(49)の証言が、うそだったと認めた。検察側は、大阪高裁で進む羽賀被告の控訴審公判で、今回の判決を「お墨付き」として証拠請求し巻き返しを狙うとみられ、無罪判断が見直される可能性も出てきた。

 人気タレントだった羽賀被告は2007年、「1株40万円で購入できる株なのに知人男性に3倍の価格を示し、300株の代金など3億7千万円をだましとった」として詐欺罪で起訴されたが、捜査段階から否認を貫いた。

 08年11月の一審大阪地裁判決は、羽賀被告側の証人として出廷した徳永被告の証言から「男性は価格が40万円と知っていたことをうかがわせる」と判断、無罪とした。検察側はすぐに控訴。09年3月には徳永被告を偽証罪で在宅起訴し、一審の司法判断への対決姿勢を鮮明にしていた。

 羽賀被告の一審判決が重視した証言を、今回別の裁判長が「虚偽だった」と認めた。羽賀被告にとって不利な証拠になるため、弁護側は同意しないとみられるが、高裁が証拠採用した場合には、検察側に追い風となる。

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2010年11月25日のニュース