3兄弟共演が話題 南座顔見世前に「まねき上げ」

[ 2010年11月25日 09:30 ]

吉例顔見世興行を前に、南座正面に掲げられる人気役者の「まねき」

 歳末恒例の南座(京都市東山区)の「吉例顔見世興行」を前に、出演する歌舞伎役者の名前を書いた看板を劇場正面に掲げる「まねき上げ」が25日、行われた。

 青竹を組んだ竹矢来に、長さ180センチのヒノキのまねきを次々に掲揚。人間国宝の坂田藤十郎らの名前が書かれた65枚が並びそろうと、集まったファンらが塩をまいて、手締めで成功を祈った。

 太く丸みを帯びた「勘亭流」と呼ばれる独特の字体には、客席が埋まるようにと縁起を担ぐ思いが込められている。

 公演は30日~12月26日。片岡我當、秀太郎、仁左衛門の3兄弟が共演する「伊賀越道中双六」や、京都・祇園の「一力茶屋」での場面を上演する「仮名手本忠臣蔵」などが話題を集めている。

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2010年11月25日のニュース