ラジオ復権へ新会社 関東、関西で来月から本格配信

[ 2010年11月25日 12:54 ]

 東京、大阪の民放ラジオ13社と電通は25日、インターネットを通じてラジオ番組を配信する「radiko(ラジコ)」を運営する株式会社の設立を発表した。12月1日から本格配信をスタートさせ、電通の岩下宏ラジオ局次長が社長に就任する。また、新たな配信エリアとして茨城、群馬、栃木、滋賀、和歌山の各県が加わる。

 岩下氏は「ピーク時と比べラジオの広告費は半減し、ビルの乱立で(電波が遮られ)聞こえにくくなっている」と現状を説明。「可能性のあるメディアが生まれた。大同団結して、ラジオ業界の復活を目指したい」と意気込みを語った。

 13社と電通は、地上波ラジオ放送の難聴取対策や、若年層の聴取拡大などを目的に、昨年12月に「IPサイマルラジオ協議会」を設置。3月から、首都圏(東京、神奈川、千葉、埼玉)と関西圏(大阪、京都、兵庫、奈良)で試験的に番組配信している。

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2010年11月25日のニュース