酒井被告 保釈金納付せず…高相被告は決定出ず

[ 2009年9月15日 06:00 ]

 覚せい剤取締法違反(使用、所持)の罪で起訴された女優酒井法子被告(38)が14日、東京地裁に保釈を請求、地裁は保釈を認める決定をした。保釈保証金は500万円。酒井被告側は同日中に保釈金を納付せず、保釈は15日以降に持ち越された。別の同法違反の罪で起訴された夫の高相祐一被告(41)も同日、保釈を請求したが、認める決定は出さなかった。

 逃走劇の末、8月8日に逮捕されてから37日。警視庁東京湾岸署に拘置されている酒井被告は14日午前9時すぎ、弁護人を通じて保釈を請求。東京地裁は午後4時半ごろ、保釈を認める決定をした。逃走や証拠隠滅などの恐れはないと判断したとみられる。
 保釈反対の意見を出すとみられていた東京地検は、決定を不服とする場合に行う準抗告をしなかった。
 保釈金500万円は即日納付されず、酒井被告の関係者は同日、一部メディアに「きょうは納付しない」と話した。保釈金が納付され次第、酒井被告は同署を出ることになる。
 酒井被告は東京・南青山の自宅で8月3日に覚せい剤0・008グラムを所持していたとして、8月28日に起訴され、さらに7月30日ごろ家族旅行で訪れた鹿児島県・奄美大島のホテルで覚せい剤を吸ったとして、使用の罪でも9月11日に追起訴された。
 捜査関係者らに「今出ても騒がれてしまい、息子にもすぐに会えないだろうから、もうしばらく我慢して落ち着いたころに出たい」と語っていたとされる。また、「ここを出たら夫と息子と3人で静かに暮らしたい」と話したという。
 一方、渋谷署に拘置中の高相被告は、8月3日の現行犯逮捕からこの日で42日。午前11時ごろ、弁護人が保釈を請求したが、東京地裁は同日中に保釈を認める決定を出さなかった。一部報道によると、高相被告は3人部屋に入って、サーフィン雑誌を読むなどしているという。
 初公判は酒井被告が10月26日、高相被告は10月21日にいずれも東京地裁で開かれる。

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2009年9月15日のニュース