大原麗子さん急逝 石井ふく子さん号泣「ウソでしょ!」

[ 2009年8月7日 06:00 ]

 急逝した大原麗子さんと森光子(89)と“三姉妹”と呼ばれるほど私生活で親しかったテレビプロデューサーの石井ふく子さん(82)は、6日、突然の悲報に「ウソでしょ!」と号泣した。また、大原さんが出演したNHK大河ドラマ「春日局」(89年)やTBS「女たちの忠臣蔵」で脚本を手掛けた橋田壽賀子さん(84)が大原さんへの思いを語った。

 石井さんは7日から名古屋御園座で始まる舞台「おしん―青春篇―」の演出を担当しており、その準備のために訪れていた名古屋で本紙の取材に応じ「ウソでしょ!とてもつらい」と涙で声を詰まらせた。

 石井さんのプロデュースで、大原さんが出演し、視聴率42・6%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)を記録した「女たちの忠臣蔵」(79年)や大原さんの初舞台の91年「男を金(きん)にする女」を手掛けるなど仕事面でも深い付き合いだった。「華のある女優さん。あのような人はなかなかいない。稽古もきちんとしてセリフもきちんと覚えて…」と話すのが精一杯。その後は「(亡くなったことは)信じていないので、思い出は語れないです」とポツリ。私生活でも、森光子を含めて“3姉妹”と呼ばれるほどの仲だった。

 「病気のことは聞いていた」という石井さんは「気になって10日前に電話をしたが出なかった」と明かし、「私はすぐに名古屋に行かなければいけなかったので…。いつどのように亡くなったのかしら?」と天をを仰いだ。

 最後に会ったのは昨年で「ちょっとハイな様子でした」と振り返る。その後は会う機会がなかったため、「どうなっていたのか分からない。本当に信じられない」と何度も繰り返した。

 また、森光子の事務所は「詳しいことが分からないので、コメントは控えたい」としたものの、“妹分”の早過ぎる死に驚いていた。

 ◆石井 ふく子(いしい・ふくこ)1926年(大15)9月1日、東京都生まれの82歳。新東宝の女優などを経て、TBSに入社。プロデューサーとして「肝っ玉かあさん」「ありがとう」など名ホームドラマを生む。脚本家・橋田壽賀子さんとコンビを組む「渡る世間は鬼ばかり」は長寿シリーズとなっている。

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2009年8月7日のニュース