作り手主導で新風!日本映画大賞に「おくりびと」

[ 2009年1月22日 06:00 ]

 2008年毎日映画コンクール各賞が決定し、天国への旅立ちをお手伝いする納棺師を題材に生きること愛することの大切さを感動的に紡ぎ出した滝田洋二郎監督(53)の「おくりびと」が日本映画大賞に輝いた。

 文句なしに08年を代表する1本になった。死の儀式をテーマにしつつ夫婦の再生を描ききった「おくりびと」は国民の支持も受けて興行収入30億円の大ヒット、海外でも高い評価を得ている。滝田監督は「普遍的なテーマ。パーフェクトではないが、気持ち良く終われた現場だった。年配のお客さんからも“よかった”と声を掛けていただいたし、何かちょっとだけ映画の神様に導かれた感じですね」と笑った。
 単館公開も覚悟していたという。脚本ができ、キャスティングも進むにつれてTBSが製作に参加。松竹が配給を決めた。「作り手主導でできた映画。後からメジャーが乗ってくるという流れを提示できたのもうれしい」と熱く語る。気心知れたスタッフはもちろん、「みんなをよく引っ張ってくれた」と主演の本木雅弘(43)にも感謝の言葉を贈った。

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2009年1月22日のニュース