「男優助演賞」堺雅人 “取材力”で6冠!

[ 2009年1月22日 06:00 ]

 【毎日映画コンクール 男優助演賞】08年度の映画賞で、助演が付くものはこれで6つ目。堺雅人(35)の快進撃が続いている。NHK大河ドラマ「篤姫」で演じた徳川家定もお茶の間の人気をさらったが、スクリーンでの活躍もあっぱれだ。

 対象作は3作品。「アフタースクール」ではごく普通のサラリーマン、「ジャージの二人」では無職の息子を柔軟に演じ分け、「クライマーズ・ハイ」では一転、特ダネを狙って瞳をギラつかせる新聞記者をリアルに演じて幅の広さを示した。
 役作りのため30人以上の記者に“逆取材”を敢行したという。「時間が許す限り新聞記者のことを考えていた」と振り返り、メモの取り方などをこまめに尋ねて研究を重ねた。「記者は戦国時代で言うと侍大将。特ダネを“あげる”は敵の首を“あげる”だし、夜討ち朝駆けだよなあ…」と役にはまっていくほど眼光は鋭さを増していった。
 主演への欲を尋ねると「興味ないですね。主演、助演というのは僕以外の誰かが決めること。ワンカット、ワンカットで勝負するしかない」とキッパリ。だからこそ、演じた役は脇でも光り、生き続ける。現在北海道で8月公開の「南極料理人」を撮影中。これは主演だがスタンスはいつもと変わらない。

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2009年1月22日のニュース