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ESPNが猪木―アリ戦の意義を回顧 総合格闘技隆盛につながったと指摘

[ 2022年10月1日 15:35 ]

プロボクシング・世界ヘビー級王者のモハメド・アリ対プロレス・NWP世界王者・アントニオ猪木の一戦。猪木(右)がアリにローキックを浴びせる(1976年6月26日撮影)
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 元プロレスラーで、参議院議員を2期務めたアントニオ猪木(アントニオいのき、本名・猪木寛至=いのき・かんじ)さんが1日、自宅で死去した。79歳だった。横浜市出身。難病「全身性アミロイドーシス」で闘病中だった。

 米スポーツ専門局ESPN(電子版)は猪木さんの死去を受けて長文の追悼記事を掲載。「格闘技界の著名な先駆者が亡くなった」と伝えた。

 生涯を振り返りながら、特に総合格闘技への貢献に注目。76年6月にボクシングの世界ヘビー級王者モハメド・アリと行った対決を「おそらく史上最大の注目を集めた異種格闘技戦」と表現した。93年に米国で総合格闘技団体UFCが設立されて世界的な人気を博したが、猪木―アリ戦こそが「直接の祖先」と指摘。当時は特に米国でボクシングが最も人気がある格闘技だったが、流動性があって包括的な戦いを制するのにボクシングは最適ではないかもしれないという概念を多くの人間に植え付け、議論はUFC設立まで続いたと伝えた。

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