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アントニオ猪木さん死去 7月取材で「最強の敵と戦っている」 難病「全身性アミロイドーシス」で闘病…

[ 2022年10月1日 09:57 ]

今年7月、インタビュー中に笑顔を見せるアントニオ猪木氏
Photo By スポニチ

 元プロレスラーで参議院議員を2期務めたアントニオ猪木(アントニオいのき、本名・猪木寛至=いのき・かんじ)さんが死去した。79歳だった。横浜市出身。難病「全身性アミロイドーシス」で闘病中だった。

 スポニチでは今年7月に猪木さんをインタビュー。車いす姿で「元気があれば何でもできるんです。自分に言い聞かせて最強の敵と戦っているところです」と力強く語っていた。

 「全身性アミロイドーシス」は異常タンパク質が臓器に沈着して機能障害を起こす、何十万人に1人が発症する難病。発症した後、猪木さんは20年にはユーチューブ番組「最後の闘魂チャンネル」を自ら立ち上げ、闘病の様子を配信していた。

 「周りにいるオレを守ってくれている人たちは番組を止めてほしかったみたいだけどね。格好悪い猪木もさらけ出す。世間の受け止めが好意的なんで本当に嬉しいんですよ」。

 闘病生活の中で体重は激減し、身長も10センチ近く縮んだ。腰の手術や腸捻転など1年間で3度も生死をさまよう状況に陥ったが、その度に立ち上がった。勇気づけられた視聴者からは数多くの激励メッセージが届いていた。

 猪木さんはゴミ処理など世界的な環境問題についても興味を持っており「独りでは何もできないけど、これからもメッセンジャーとしてできることをやっていきたい」と語っていた。その思いも果たせぬまま旅立ってしまった。

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2022年10月1日のニュース