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猪木さんは「闘魂そのもの」だった 弟子の藤波辰爾がしのぶ 言葉を詰まらせ…

[ 2022年10月1日 14:03 ]

ガッチリ握手する(左から)坂口征二氏、藤波辰爾、アントニオ猪木氏
Photo By スポニチ

 1日朝、79歳で亡くなった元プロレスラーの「燃える闘魂」アントニオ猪木さんの弟子で、今もなお現役で活躍する藤波辰爾(68)が取材に応じ「まさか、いう気持ち。今は言葉がありません」と時折言葉を詰まらせながら話した。訃報はネットやSNSなどで知った長男から聞かされたという。「1カ月前に妻と見舞いに行った時は元気だった。プロレス界のためにももう少しいてほしかった。残念」と無念の思いを口にした。

 アントニオ猪木に憧れプロレスラーを目指した藤波は16歳で日本プロレスに入門し、1971年12月に退団。翌年3月6日、猪木さんが創設した新日本プロレス旗揚げ戦(大田区体育館)に参加した。猪木さんの付き人を務め、80年代のプロレス黄金期に活躍。猪木さんのプロレスに対する姿勢が印象深いとし「厳しい目つきが忘れられない。師匠でもあり、親でもあった。常に何かをしようというのが、側にいて分かった」と述懐する。猪木さんとはシングルでの対戦もあったが、1988年8・8横浜大会での60分フルタイムの死闘が「一番の思い出」という。
 猪木さんの印象は「まさに闘魂そのもの。常にリングだけでなく社会と戦っていた。ファン、国民に元気を与えることだけ考えていた」。見舞いの際に最後にかけられた言葉は「元気ですか~」だったという。プロレス界最大のスターの旅立ちに「今はゆっくりされているのかな。ゆっくりしてください」と故人をしのんだ。

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2022年10月1日のニュース