中日「ミラクル8」で今季初3連勝また8回に決勝点 巨人とゲーム差なし!最下位脱出目前

[ 2023年5月8日 05:00 ]

セ・リーグ   中日2ー1巨人 ( 2023年5月7日    バンテリンD )

<中・巨>8回、勝ち越し犠飛の石川昂(左端)を出迎える立浪監督(中央)ら中日首脳陣(撮影・西川祐介)
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 中日打線のドラマはやはり、8回に待っていた。1―1で迎えたこの回から登板した巨人3番手の直江から石垣、岡林が連続四球を選ぶ。1死後、細川も四球で満塁とし、「試合を決めるという強い気持ちで打席に入りました」という4番・石川昂の左犠飛で今季初の3連勝を決めた。

 「この3連戦、ちょっと8回に相手の投手陣が制球を乱して、こっちがチャンスをもらった形になったんですけど、何であれ、勝つことが一番大事。ラッキーな1勝になったかなと思います」

 無安打でもぎ取った2点目に、立浪監督もホクホク顔だ。この3連戦は全て先制されながら、いずれも8回に決勝点を挙げた。5日は2―3から6得点。前日とこの日は同点から相手の制球難につけ込んで勝ち越した。

 指揮官は「先制して、理想的なゲーム展開というのはあると思うんですけど。そういう試合が1試合でも多くできるように。今は若い選手がたくさん出てますけどこれからもやっていきたい」と巻き返しを期した。昨季も開幕当初は8回に得点する試合が多く、ファンの間で「ミラクル8」という言葉が流行した。今季もここまでイニング別最多の14得点。くしくも「八」は名古屋市の市章に使われている縁もある。ハイレベルなリリーフ陣を擁する中日だけに、僅差で終盤に持ち込めば勝機は広がる。

 石川昂は「浮いてきた球は全て振ろうと思っていた」と、お立ち台で初々しく笑った。勝率差で最下位脱出はならなかったが、5位の巨人とはゲーム差なし。ここからミラクルな上昇気流に乗りたい。(山添 晴治)

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