広島・大瀬良「不安ない」12日巨人戦で復帰 左脚もう大丈夫!シート打撃登板で安打性ゼロ 

[ 2023年5月8日 06:00 ]

12日の巨人戦で復帰予定の広島・大瀬良大地
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 左太腿裏の炎症のため3軍で調整を続けている広島・大瀬良大地投手(31)が7日、廿日市市の大野練習場でシート打撃に登板した。打者7人に28球を投げ、安打性ゼロと回復をアピール。準備が整ったことで、12日の巨人戦(東京ドーム)で復帰することが決まった。マツダスタジアムでの阪神戦は降雨のため、6日に続き中止。ゴールデンウイーク明けの仕切り直しに向け、この上ない好材料だ。

 エースの臨戦態勢が整った。4月27日に左太腿裏の炎症で出場選手登録を抹消され、3軍で調整を続けてきた大瀬良。負傷後初めて実戦形式に登板し、万全をアピールした。

 「足の状態の確認のために投げた。投げることに関して特に不安はない。問題はなかったので良かった。やるべきことをやって、元気な姿で、いい結果を残せるように頑張りたい」

 当初はソフトバンク3軍との練習試合に登板予定だったが、降雨のため中止となり、大野練習場室内で行われたシート打撃に登板した。高木、木下ら若手を相手に28球を投げ、最速は148キロを計測。安打性の当たりを許さず、上々の内容を披露した。

 1軍の阪神戦が中止になったマツダスタジアムで取材に応じた新井監督は、この好投を受けて「(大瀬良)大地には(登板日を)伝えているし、そこも楽しみにしています」と復帰のメドがついたことを示唆。横山投手コーチは「シート打撃に投げて問題なかったということなので(次は)金曜日を予定している」と12日の巨人戦での復帰を明かした。右腕はあす9日にも1軍の残留練習に合流する予定。登板に向け準備を進めていく。

 4月26日の中日戦。4回の投球中に本塁のカバーに入った際に左太腿裏を痛めるとともに、4回3失点(自責2)で敗戦投手となった。11日間のリフレッシュ目的での離脱を経ての登板で見舞われたアクシデント。エース不在の間にチームは借金生活に突入するなど、苦しい戦いを強いられており、責任も痛感している。

 「監督やコーチの方からは“気にしなくていいからな”と言ってもらいましたが、自分としては思うところがある。責任は感じている。チームに貢献していけるようにやっていきたい」

 巨人戦は4月7日以来、今季2度目の対戦となる。前回は6回2失点で勝利投手となった。「まずは自分のいいパフォーマンスを出せるように、登板までの期間、調整していきたい」。再発進のマウンドで、胸に期する思いをぶつける。(長谷川 凡記)

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