ブルージェイズ・菊池雄星 開幕から無傷の5勝目! チームの3連勝呼び込む気迫の投球

[ 2023年5月8日 06:56 ]

インターリーグ   ブルージェイズ10ー1パイレーツ ( 2023年5月7日    ピッツバーグ )

ブルージェイズ先発の菊池雄星(AP)
Photo By AP

 ブルージェイズの菊池雄星投手(31)が7日(日本時間8日)、敵地ピッツバーグでのパイレーツ戦に先発し、6回1/3を4安打無失点と好投。開幕から無傷の5勝目を手にした。開幕からの5連勝は日本投手では2014年の田中将大(ヤンキース)以来。防御率は3・35。チームは3連勝でア・リーグ東地区3位に浮上した。

 立ち上がりから出力は最大だった。初回、先頭のヘイズに四球を与えたが、慌てることなく打者と対峙(たいじ)した。2番・レイノルズには中堅への大飛球を打たれたが、味方の好守でしのぐと3番・ジョー、4番・サンタナをともに直球で平凡な右飛、二飛に仕留めてスコアボードの左端に「0」を刻んだ。2回は先頭打者から、ともに直球で2者連続三振。躍動感あふれるフォームから投じるキレのある最速96・5マイル(約155・3キロ)直球を軸に、パイレーツ打線を封じた。

 アクシデントにも動じなかった。4回1死、サンタナの強烈な打球がワンバウンドで左腕を直撃。直後は顔をしかめ、腕を振って状態を確認したが、気合いに満ちた表情でマウンドから動かず。応急処置などをすることはなく、数球の投球練習を終え、試合に戻った。さらにこの日は雨天のため、試合開始が遅れた。様々な逆風もものともしなかった。

 前回登板となった2日(日本時間3日)のレッドソックス戦では、勝利投手の権利を得る目前の5回に打ち込まれ、4回1/3を5失点で降板。日本では26打数3安打の打率・115、0本塁打、6三振と完全に封じていた吉田にも本塁打を許すなど、不本意な内容だった。「ストレートやボール1球1球は悪くなかったと思いますので、しっかりもう一回、変化球をゾーンの低めに集めるという微調整をして、次は勝ちたい」。反省を胸に上がった中4日のマウンド。短期間で確実に課題を克服した。

続きを表示

この記事のフォト

「始球式」特集記事

「落合博満」特集記事

2023年5月8日のニュース