阪神・岩崎 4日オリックス戦で大トリ出陣 “本番モード”突入を予感させる“塩コメント”全開

[ 2023年3月3日 05:15 ]

キャッチボールを行う阪神・岩崎(撮影・大森 寛明)
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 阪神・岩崎が、4日オリックス戦(甲子園)で投手陣の“大トリ”として今春初の実戦登板を果たす。「8回の男」最有力の左腕が、開幕へ向けてここからギアを上げる。

 「特にありません、はい」

 発する言葉も、“本番モード”突入を予感させた。シーズン中は「0点に抑えることができてよかったです」の“塩コメント”が恒例の左腕。甲子園での全体練習後、23年初実戦に臨む上でのテーマを問われても、多くを語ることはなかった。

 口数は少なくても経過は順調だ。今春キャンプでは「もう一度、直球に取り組む」と昨季の被打率が芳しくなかった直球を磨くことを力強く宣言。第4クールまで変化球を完全封印する異例の調整を敢行し、初ブルペンとなった2月6日から実に400球以上直球を投げ続ける徹底ぶりで“原点回帰”に努めてきた。取り組む課題を優先したため、沖縄での実戦登板は2年連続でゼロ。2度のフリー打撃登板を経て、満を持して実戦登板を迎える。

 今季も勝ちパターンの一角を担うことは確実。侍ジャパンに選出されている湯浅が開幕は不在の可能性もあり昨年、球団左腕最多を更新する28セーブをマークした背番号13も候補の一人と言えるが、この日、岡田監督は「後ろ(9回)は岩崎はないと思うけどな」と方針を明かした。

 指揮官はかねて5人で「勝利の方程式」を運用する構想を持っており、岩崎のポジションも流動的ではあるものの、ある程度の青写真は描かれているもよう。これまでイニング別投球回数で自身最多の114回2/3を投げている8回を任される可能性が濃厚とみられる。ここ数年、ブルペンの中心を任されてきた31歳が、今季も泰然自若のスタイルで数多くの勝利をチームにもたらす。(遠藤 礼)

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2023年3月3日のニュース