高鍋が九州地区の21世紀枠候補に選出 創立100周年のメモリアルイヤーのセンバツ出場に一歩前進

[ 2022年12月10日 05:00 ]

練習に励む高鍋ナイン
Photo By スポニチ

 日本高野連は9日、来春の第95回選抜高校野球大会(来年3月18日から14日間、甲子園)の21世紀枠候補9校を発表した。九州地区は高鍋(宮崎)が選出された。出場全36校が決まる来年1月27日の選考委員会で、21世紀枠については9校から東西で1校ずつを選び、残り7校から3校目が選ばれる。

 学校創立100周年のメモリアルイヤーの高鍋がセンバツ出場に一歩前進した。練習中の選手を集めた山本一夫監督は「名誉なこと。エネルギーに変えてまた頑張っていこう」と語りかけた。

 1954年夏の甲子園に県勢で初出場し、直近では98年春など春夏計10度の出場がある伝統校。秋の九州大会では初戦で21年選抜準優勝の明豊と対戦し相手を上回る7安打を放ち、無失策と善戦したが0―2で惜敗。主将の森下謙信(2年)は「(全国レベルのチームに)ここまで戦える自信はついたが、そこまでのレベル(勝ちきれないチーム)だとも感じました」と収穫と課題を口にする。

 練習時間は2時間程度。現チームから選手中心に練習メニューを考えている。その成果が出ているという。山本監督は「キャプテン中心にしっかりとまとまる雰囲気があったので、自分たちで考えてやりなさいと」と狙いを説明。「そしたら生き生きしてきた気がします」と手応えを語った。また、午前6時50分から学校内外の落ち葉拾いや除草などの清掃活動を日課にしている地域貢献活動も評価された。森下主将は「やっていて清々しい気持ちにもなります」と好循環を生んでいる。

 ラグビー部が強豪で知られ、今冬の全国高校ラグビーにも12年連続30度目の出場を決めている。九州大会の明豊戦で2失点完投負けの2年生エース、山床(やまとこ)志郎は「野球も強いといわれるように頑張っています」と刺激を受けている。(杉浦 友樹)

続きを表示

2022年12月10日のニュース