創部100年に吉報 小野、センバツ21世紀枠候補選出 昨年度国公立大153人合格の伝統校が聖地へ前進

[ 2022年12月10日 05:00 ]

近畿地区で21世紀枠候補校に選ばれ、笑顔を見せる小野・市橋主将(左)と北垣監督(撮影・岸 良祐) 
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 日本高野連は9日、来春の第95回選抜高校野球大会(来年3月18日から14日間、甲子園)の21世紀枠候補9校を発表した。近畿地区からは小野(兵庫)が選出。北海道地区は私立高校で最北端に位置する稚内大谷が選ばれ、「甲子園最北端出場」の更新を目指す。出場3校は一般選考の33校とともに、来年1月27日の選考委員会で決定する。

 夕日が差すグラウンドに集まった小野ナインは北垣賢高監督から吉報が届いたことを伝えられた。

 「いろんな人の支えがあってこういう日を迎えることができた。おまえらの頑張りのおかげ。9校に選ばれた責任がある。だからもう一回自分たちの足元を見つめ直してほしい。最終的な選考までいい意味を持って練習していける」

 学校は1902年創立で、野球部は22年に創部。今年は創立120周年、創部100年の節目だった。普通科の他に、科学探究科やビジネス探求科があり、昨年度は153人が国公立大学に合格した進学校。伝統校に加え、文武両道を実践している。

 チームのスローガンは「不易流行(ふえきりゅうこう)」だ。グラウンドは他の部と共有など、環境面で制約を受けながらも、タブレット端末を活用し、効率的に練習に取り組むための工夫もみられる。

 「兵庫県で推薦されてからは、本当に僕たちが甲子園で戦えるのか、というところを考えてやってきた。責任感が大きくある。甲子園は憧れでもありますし、高校に入ってからは目標」

 指揮官の言葉に呼応した主将を務める市橋慶祐捕手(2年)は気を引き締めた。今秋の県大会では97年以来、25年ぶりの8強入り。実力も兼ね備えている注目校が甲子園出場に胸を膨らませる。

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2022年12月10日のニュース