阪神・岡田監督 宜野座キャンプで他球団OBの来訪OK「巨人でも俺、原と一緒に見てたもん」

[ 2022年12月6日 05:15 ]

<阪神宜野座キャンプ>ブルペンで阪神タイガースの岡田彰布監督(右)とともに投手陣を見つめる長嶋茂雄日本代表監督

 OBさん、いらっしゃ~い――。阪神の岡田彰布監督(65)が5日、来春の宜野座キャンプについて言及し、現在は野球評論家などで活動している猛虎のレジェンドOBたちの来訪を歓迎した。

 「この何年間はスタンドから見てる、そういう形だけやったからなあ。おーん。別にそんなん、下りてきてグラウンドにいても、俺はいいよ。別に気を使うこともないし」

 コロナ下でキャンプ地にも厳しい入場制限が敷かれ、この2年間の春季キャンプはOBもグラウンドに下りたり、選手に声をかけたりすることはNGだった。まだコロナが完全終息しておらず、現時点で来春どうなるかは未定。とはいえ、もし解禁となれば、新体制で生まれ変わったチームを近い距離から見てもらいたい考えだ。

 指揮官自身、父親が阪神の有力後援者だったこともあり、幼少期から村山実、藤本勝巳、三宅秀史らレジェンドと交流があった。コロナ下でOBと接する機会も少ない若手選手が、猛虎の伝統を肌で感じ、自覚を持ってもらう機会は、あるに越したことはない。

 「そら当然。OB会もしてないからな。今まではOB会で表彰もしとったやんか。そんなんもないしな。そないして話する機会も、この2、3年の選手はないやろ、はっきり言うて」

 若虎には歴戦の猛者たちのちょっとした助言が「金言」になることもある。すでに、教え子の赤星憲広氏(本紙評論家)、鳥谷敬氏(野球評論家)は、臨時コーチとして春季キャンプに招くことが内定済み。前回の5年間の監督経験に加え、現役時代は選手会長も務めただけにOB人脈は広い。また、自身が評論家時代は「巨人(キャンプ)でも俺、入ってたもん。原(監督)と一緒に見てたもん」と話し、他球団のOBに対しても寛容な姿勢を示す。偉大な先人たちに、伝統球団の名に恥じぬ戦いを見せる。(山添 晴治)

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2022年12月6日のニュース