落合博満氏 大谷とジャッジのMVP投票で差がついた点に言及 大谷に送ったエール

[ 2022年12月6日 17:00 ]

落合博満氏
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 プロ野球で現役時代に3冠王を3度獲得し、監督としては中日を4度のリーグ優勝に導いた落合博満氏(68)が6日、自身のYouTube「落合博満のオレ流チャンネル #オレ流トレンド」を更新。大リーグでア・リーグのMVPにリーグ新記録の最多62本塁打を放ったヤンキースのアーロン・ジャッジ外野手(30)が選出されたことについて言及した。

 エンゼルスの大谷翔平投手(28)は投手で15勝9敗、防御率2・33、219奪三振。打者で打率・273、34本塁打、95打点で史上初めて投打で「規定」に到達したが、次点に終わった。ジャッジは1位票を28票、2位票を2票(計410点)集めたが、大谷は次点。1位票が2票、2位票が28票(計280点)だった。

 落合氏は「まあ大方の予想通りといったら予想通りなんでしょうけどね。アメリカの野球っていうのは、ホームランが花形なんでね」と冷静に語った。ジャッジは今季62本塁打を放ち、1961年ロジャー・マリス(ヤンキース)のア・リーグ記録61本塁打を61年ぶりに塗り替えたが「60何年ぶりのマリスの記録、61本を抜いているわけだから。そのインパクトは非常に強かったと思いますよ」と語った。落合氏は以前の動画でジャッジのMVPを予想していた。

 米国でもハイレベルなMVP争いに議論は起こったが「まあ、大谷が投打で二桁、ホームランと勝ち星で二桁っていうけども、やっぱりアメリカ人に与える影響というのは、ホームランなんでしょうね。まして(大谷は)去年獲っているだけにね。去年9勝で46本?で獲っているだけに、ジャッジが62本打たなければ、可能性はあったんだろうとは思うけども」と落合氏。大谷自身が昨年よりも本塁打数が減ったこと、メジャーリーグの中で二刀流というものに対する慣れ、さらにジャッジが新記録となったことなどを理由に挙げた。

 それでも大谷は2年連続で最優秀DH賞にあたる「エドガー・マルティネス賞」を受賞した。「それはおめでとうございます」と話した落合氏。ただ、落合氏は日本ハム時代から、大谷の二刀流への挑戦にエールを送ってきただけに「世の中的に両方期待してるんだから。一番本人が期待しているってことでしょ。彼の進むべき(道)っていうのは、あくまでも二刀流っていうことなんでね。それにまい進していけばいいことなんだろうと思う」と話した。年々、大谷に求められるファンの期待値も上がっていく。「今年以上の数字を求められていくっていうのは、これから年々、そういう年になってくるんでね。46本打った年のことを考えると、ちょっと物足りないなっていうことがある、本人も“いろんなことを考えながらやっている”っていうコメントを聞いたんで、さらなる期待を来年はいたしましょう。頑張ってください」とエールを送った。

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