槙原寛己氏 ロッテ・朗希4年目飛躍へ フォーム固まれば最多勝争いも可能

[ 2022年9月27日 05:30 ]

パ・リーグ   ロッテ1―2ソフトバンク ( 2022年9月26日    ペイペイD )

<ソ・ロ>今季最終登板となったロッテの佐々木朗(撮影・長久保 豊)
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 【槙原寛己 視点】良くも悪くも佐々木朗の現在地が分かった投球だった。立ち上がりから右打者には内角に抜け、左打者には外にシュート回転。直球を全く制御できていなかった。この試合は10勝が懸かる佐々木朗にとっても優勝を争うソフトバンクにとっても負けられない試合。そういう大事な試合に先発する投手には内角、外角に意図して投げ分け、ここに投げたからこう抑えられましたという「根拠」が求められる。投げてみなければ分からないのでは9月のしびれる試合を任せられない。初回、投ゴロを一塁へ悪送球。5回の失点は死球から二盗、三盗と暴投。投げること以外の課題も突きつけられた。

 完全試合という偉業を成し遂げ期待値が高まった分、物足りなく感じられるが3年目の今季は確実に階段を上った。4年目に飛躍するために取り組んでほしいのはフォーム固め。直球を内と外に投げ分ける「ライン出し」を身に付けてほしい。フォームが固まれば肩、肘の負担も減る。1年間ローテーションを守れば最多勝争いができると思っている。(スポニチ本紙評論家)

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2022年9月27日のニュース