阪神・梅野 村上に56号は打たせない!勇気ある撤退も念頭に投手陣リード「しっかり対策する」

[ 2022年9月27日 05:15 ]

<阪神全体練習> ティー打撃を行う梅野
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 歴史的瞬間を楽しみにしている野球ファンの皆さんに、先に謝っておかねばなるまい。27日からのヤクルト2連戦。村上に56号を打たせない。王貞治を抜く日本人最多本塁打記録を更新させない。攻める時は攻める。歩かせる時は歩かせる。逆転CSに向け、快晴の甲子園で練習を終えた阪神・梅野は冷静にそろばんをはじいた。

 「あれだけのいいバッターをどうやって抑えていくかという楽しみもあるけど、それでチームとして痛い目に遭うのもどうかと思いますからね」

 優勝が決まったことで、セ最強打者を恐れる材料が新たに浮上。重圧が解かれて精神的に個人記録に専念しやすく、ベンチもそれを後押しするように、打席が一番多く回る1番に据える可能性がある。9試合40打席ノーアーチは、噴火前の沈黙のようで、“そろそろ”かと逆に怖い。

 本塁打が出やすい神宮球場で、チームは今季、伊藤将が8月17日に42号を浴びただけ。1本しか柵越えを許していないのは好材料ながら、不用意な1球はタブーであることに違いはない。厳しく、丁寧に攻めつつ、勇気ある撤退も念頭に置き、27日先発の青柳、同28日の伊藤将、そして中継ぎ陣をリードする。

 「自分たちは、この3試合は結果にこだわりながらやるべき。しっかり対策して頑張っていきたい」

 金村投手コーチも、梅野の考えに同調した。「こっちだって負けられない。塁が空いていたり、次の打者と比較して、ピンチの場面では間違いなく(歩かせることに)なると思う」。9月18日の対戦では、6回に申告敬遠をして甲子園にブーイングが起きた。これが敵地なら、反応はもっと過剰になることが予想されるが、惑わされない。全ては阪神ファンのために、勝負に徹する。(倉世古 洋平)

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2022年9月27日のニュース