広島、10・2最終戦は大瀬良に託す!CS命運かけ佐々岡監督明言「信じて投げさせる」

[ 2022年9月27日 04:45 ]

広島・大瀬良
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 広島は、10月2日にある中日との今季最終戦(マツダ)を大瀬良大地投手(31)の右腕に託す。佐々岡監督が26日の全体練習終了後「信じて投げさせる」と明言した。クライマックスシリーズ(CS)進出を巡る争いは巨人、阪神との三つ巴。大一番の可能性を秘める登板に向け、エースは「責任を持って全うしたい」と言葉に力を込めた。

 本人にしてみれば、モヤモヤした気持ちから解放され、より気が引き締まったに違いない。懸案だった10・2シーズン最終中日戦の先発投手が内定した。マツダスタジアムでの全体練習終了後、佐々岡監督が明言した。

 「今季もエースとして開幕(投手)を任せたので信じて投げさせます。先発?はい」

 最近の状態や当日の結果はどうであれ、大方のファンが納得するであろう着地点。主戦投手で選手会長を務める以上、やはり最後は右腕の投球に託すしかない。首脳陣から次回の起用法について説明を受けた大瀬良は、静かに闘志を燃やす。

 「こういう感じで考えている…という話はあった。責任を持って、しっかり全うしていきたいと思います」

 前回23日の阪神戦が先行きを不透明にさせていた。初回にいきなり長短4安打を浴びて4失点し、2回の打席で早々と代打が送られる大乱調。立ち上がりから球威を欠いた上に、本来の制球力も陰を潜め、今季最短KOの憂き目をみた。

 次回登板を問われた佐々岡監督が「(練習日が)4~5日あるので調整を見て考える」と明言を避けるほどの惨状。2番手で3回を1失点に抑えた遠藤の先発についても「可能性は全然ある」と言及していた。もう同じ失敗は許されない。エースは百も承知だ。

 「期間が短いので大きく変えられることは正直ない。体を整え、いい精神状態で臨むことが一番。しっかり準備したいと思います」

 3位・巨人が中日に連敗したことで、自力でCS進出の可能性が消滅。Aクラス争いは再び混沌(こんとん)としており、10月2日のシーズン最終戦が雌雄を決する大一番になる可能性すらある。かかるプレッシャーは半端ない。それでも31歳は冷静だ。

 「順位などに目がいきがちだし、気負いもあると思うけど、1年間やってきたことを変えずにやることが一番かな。いつも通り試合に入ることが大事じゃないかと思います」

 4年連続で開幕投手を務め、通算75勝の実績を持つ大黒柱。今さら調子がどうこう言っても始まらない。大瀬良は自らを信じ、ファンはエースの力投を信じるのみ。その先に有終の美が待っている。 (江尾 卓也)

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2022年9月27日のニュース