ヤクルト・高津監督 本拠7度舞い、連続日本一へ「涙はまだ流してない」

[ 2022年9月26日 05:00 ]

セ・リーグ   ヤクルト1-0DeNA ( 2022年9月25日    神宮 )

<ヤ・D>サヨナラで優勝を決め胴上げされる高津監督(撮影・会津 智海)
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 歓喜の瞬間は突然やってきた。0―0の9回1死二塁。ヤクルト・ルーキー丸山和の一打が左中間を抜ける。劇的なサヨナラで優勝決定。ヒーローの丸山和をめがけて集まったナインは、今度はマウンドへ。ゆっくりベンチを出た高津監督が7度、神宮の夜空に舞った。

 昨年の優勝決定は横浜スタジアム。神宮の舞いは格別だった。「ファンも一緒にチームスワローズで挙げた大きな、大きな一勝だと思います」。前半戦に快進撃を続け、交流戦V。7月のコロナ集団感染も一丸で乗り越えた。目を赤くした指揮官は「泣いてません。涙はまだ流してない、持ってます」と完全否定した。

 次は野村元監督も成し遂げられなかった連続日本一を目指す。「一つ壁は破った。でも、まだ高い山が待ってる。本当の大きな山の頂点に立ちたい」。涙はそのときまで持っておく。

 《投手出身監督のリーグ連覇は3人目》投手出身監督のリーグ連覇は89、90年の巨人・藤田元司監督、97、98年の西武・東尾修監督に次ぐ3人目だ。高津監督は今季が就任3年目。就任から3年間で2度優勝はソフトバンクの工藤公康監督(15年<1>→16年<2>→17年<1>)以来12人目となった。また、昨年は史上8度目となる前年最下位からのリーグ制覇。最下位→優勝→優勝は長嶋茂雄監督が率いた75~77年の巨人以来史上2度目。長嶋監督も就任1年目が最下位で2、3年目で連覇を達成した。

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2022年9月26日のニュース