落合博満氏 中村紀洋氏を獲得する気はなかった「野球をやれるチャンスだけもう一回与えた」

[ 2026年5月15日 20:00 ]

落合博満氏
Photo By スポニチ

 現役時代に3冠王を3度獲得し、監督としては中日を4度のリーグ優勝に導いた落合博満氏(72)が15日、自身のYouTube「落合博満のオレ流チャンネル」を更新。中日監督時代にテスト入団した中村紀洋氏の獲得秘話を明かした。

【動画】落合博満 【深掘りみつ】中村紀洋さんについて語る【落合博満】

 落合氏のひと言目は「獲る気はなかった」だった。

 ドジャースから2006年、オリックスに復帰した中村氏は8月11日のソフトバンク戦で左肘に死球を受け出場登録を抹消。それが原因で左手にしびれが残り手術を受けた。オフの契約交渉で公傷を主張したが、球団は公傷を認めず年俸2億円から60%減の8000万円の単年契約を提示。それを戦力外通告相当と判断し、球団に自由契約を申し入れたが認められず交渉は長期化。2007年1月12日までに6度の交渉も、オリックスは残留交渉を断念。他球団とのトレードを試みたが獲得球団はなく1月17日に自由契約となっていた。

 「オリックスともめているときに、よそがノリを獲るっていううわさがあった。それがふたを開けてみたらどこもなかった」

 日本球界に復帰した主砲の新天地は決まらなかった。

 そんなときに1本の電話がかかってきた。
 「ナシ(梨田昌孝氏)から、オレのところに“ノリを何とか獲ってくんないか”と電話がかかってきたんで、“うちは森野がサードにいるから獲らない”」と断りを入れた。

 その後も梨田氏から連絡が入り「育成でもいいんだったら獲ってもいい」とテスト参加が決まった。

 2月15日から中日の沖縄春季キャンプに参加。2軍中心の読谷グラウンドでは落合氏が中村氏にノックを浴びせた。

 「サビを取らなきゃいけない。現状はこんなもんだぞっていうことを分からせる意味でね」

 自主トレしていたとはいえ動きは完全にさびつき、すぐにバテるシーンが目立った。それでも落合氏は「野球をやれるチャンスだけはもう一回与える」と育成選手として契約。年俸400万円、背番号「205」。開幕前に支配下登録となり、その後2014年まで背負うことになる「99」を手にした。
 

続きを表示

「落合博満」特集記事

「大谷翔平」特集記事

野球の2026年5月15日のニュース