九州国際大付・佐倉がいきなり全開! 自画自賛の二塁打2本で4打点 春夏連続出場へコールド発進

[ 2022年7月4日 06:00 ]

第104回全国高校野球選手権福岡大会2回戦   九州国際大付10―0大和青藍 ( 2022年7月3日    北九州市民 )

<九州国際大付・大和青藍>初回、3点適時二塁打を放つ九州国際大付・佐倉(撮影・岡田 丈靖)       
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 福岡大会が開幕し、北九州市民球場などで1、2回戦の16試合が行われた。今春選抜8強で春夏連続出場を目指す九州国際大付は大和青藍に10―0の5回コールド勝ち。2年生四天王の一角の佐倉(人ベンに峡の旧字体のツクリ)史朗内野手(2年)は6番・一塁で先発し、2安打4打点と活躍した。5年ぶりの出場を目指す東筑も玄界にコールド勝ちし初戦を突破した。

 106キロの巨体が夏初戦から躍動した。九州国際大付の佐倉は1点を先制した初回1死満塁で外角のカーブに反応し、左越えに走者一掃の二塁打を放った。「流れを持ってくる打撃ができたことは、自分でも評価できると思います」と満足げだった。4回には一塁線を破る右二塁打を放つなど、2安打4打点でコールド勝ちに貢献した。

 昨秋から4番を任され、花巻東(岩手)の佐々木麟太郎、広陵(広島)の真鍋慧、大阪桐蔭の前田悠伍とともに「2年生BIG4」の一角として注目されてきた。春の選抜では3試合で11打数4安打2打点、打率・364で8強入りに貢献したが、本塁打は出なかった。夏に向けて体を沈み込ませる構えから、重心を少し上げるフォームに修正するなど試行錯誤を重ねてきた。「甲子園の頃より打球が上がるようになってきた。強い打球が出てきた」と手応えを持って夏を迎えた。

 この日は公式戦では初めて6番で起用された。打順を下げたのは、指揮官の戦略からだ。元西武の楠城徹監督は「つながりを考えた。過去のチームも6番はポイントゲッターだった」と理由を説明した。佐倉は「打順が変わっても仕事は変わらない」と満点と言える活躍で起用に応えた。

 半面、佐倉本人には4番にこだわりもある。「打ちたいですし、高校に入ったときから夢というか、目標だったので。4番に戻ってしっかりチームに貢献することが、いいことだと思うので頑張りたいです」と意気込む。この夏の目標は春に成し遂げられなかった「全国制覇」。自分のバットで切り開いていく。(杉浦 友樹)

 ≪エース左腕・香西が救援で復帰≫九州大会で足を痛めた影響で離脱していたエース左腕の香西一希(3年)が4回から救援登板し、2回無失点4三振を奪う好投だった。「楽しかったというのが一番。観客の方もいっぱい来ていただいて、モチベーションになって投げることができました」と笑みを浮かべた。1カ月のリハビリでは上半身のトレーニング、ストレッチなどで汗を流した。「復帰前よりも体のバランスは良くなった感じがします」と話した。

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