ヤクルト 神宮にV戦士手形 日本一の感動再び…ファンと「手」を合わせて連覇へ

[ 2022年6月21日 04:30 ]

手形を採取するヤクルト・石川
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 セ・リーグ首位を快走しているヤクルトが、昨季の20年ぶり6度目の日本一を記念し優勝メンバーの手形プレートを神宮球場内に設置することが20日、分かった。すでに手形の採取を終え、7月に施工開始予定。栄光を称えるモニュメントを本拠地に設置し、ファンとともに喜びを分かち合い、再び今季の連覇への活力とする。

 頂点をつかんだ栄光を未来に語り継ぐ。高津監督の「絶対大丈夫」を合言葉に結束してつかんだ日本一。2年連続最下位から下克上を果たした21年の奮闘の証が、本拠地に刻まれる。

 激闘を繰り広げて日本一をつかみ取ったナインの「手」がズラリと並ぶのは、神宮の右翼席につながる階段下の一角となる。7月に設置作業を開始する予定で、すでにナインらの手形の作製作業に着手。衣笠剛球団社長をはじめ、高津監督ら首脳陣、優勝時に出場選手登録されていたメンバー中心の38選手分の手形の採取は終了している。

 手形のプレートを寄贈するのは、昨季から本拠地のグラウンドの土を担当している「名寄土管製作所」。北海道北部に位置する同社の土は“縁起がいい”とプロ野球界では有名だ。同社の土に入れ替えた年に日本ハム(06年)、楽天(13年)も日本一になっており、ヤクルトも同様だった。ファンにとっては、頂点に立った歓喜を再び思い起こすことができる貴重な場所になりそうだ。

 今季も交流戦でパ・リーグ全6球団に勝ち越す完全優勝を果たすなど、2位・巨人に9ゲーム差の首位を快走中。球団初の2年連続日本一となれば、また新たな記念碑が加わり神宮の「聖地」となる可能性もある。「一丸となって戦えば、しんどい時も必ずみんなで乗り切っていけるチーム。喜びと苦しみを分かち合えるいいチームであることは間違いない」。高津監督の「一丸」にはファンとの思いの共有ももちろん含まれている。

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