阪神・井上 巨人・岡本和と志願の“極秘”呉越同舟トレ 2年連続2冠王から打撃論「たくさん聞いた」

[ 2022年1月14日 05:30 ]

笑顔であいさつしてまわる井上(撮影・大森 寛明)
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 高卒3年目を迎えた阪神・井上広大外野手(20)が、巨人・岡本和真内野手(25)と合同自主トレを行っていたことを明かした。期間は、年明け後に奈良県内で5日間。トレーナーを含めた3人での極秘トレから、4番道を学んだ。

 「年始は和真さんと自主トレをやっていました。(新たな気づきは)ありましたね。多いのでどれがってのはあれかなと…。打撃だったり、体の使い方をメインで教えてもらいました」

 異例ともいえる弟子入りだった。経緯は明かさなかったが、それまで面識はなし。自ら志願した宿敵主砲との呉越同舟で、打撃の身のこなし方に大きな学びを得たという。

 「だいぶ体の大きい方ですけど、あまり力を入れてるように見えない。思いっきり振ってないように見えて柔らかさもある。体の使い方が違うのかなと」

 同じ右の長距離砲タイプ。井上からしてみれば、2年連続で本塁打と打点の2冠に輝いている岡本和の技術は、まさに目からウロコの連続だった。

 「逆方向にもホームランを打てる。どうやって打てるのかをたくさん聞いてきました」

 昨季はウエスタン・リーグで打点王を獲得しながら、右足の脛骨(けいこつ)骨折もあり1軍出場なしに終わった。味わった悔しさを糧に、ブレークを期す今季。「チームを勝たせるのが一番なので、打点をこだわりたいですね」。勝利のため、勝負強さを身につけたい。

 「いろいろ教えてもらったので、そうやって1軍で一緒にできるのが一番いいと思う。そこに向けて今から準備してやっていければと思います」

 “師”との再会は、1軍と決めている。思えば、岡本和がスター街道を駆け上がったのは入団4年目だった。ただ、イズムを吸収した以上、少しでも早く活躍するのが恩返し。飛躍へのヒントを己のものとし、春季キャンプから猛アピールする。(阪井 日向)

 ▽阪神選手、巨人選手との合同自主トレ 18年オフにFA移籍直後の西勇が菅野と実施。これは西勇がオリックス時代から継続していたもので、15年の侍ジャパンで意気投合。通算4度目だった。生え抜き選手では20年オフに北條が光星学院(現八戸学院光星)の6年先輩にあたる坂本に弟子入り。今オフには藤浪が菅野と行っている。

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