大経大のドラフト候補バッテリーが始動 151キロ右腕の才木と、強肩が売りの山本主将

[ 2022年1月5日 16:37 ]

新年の意気込みを語った今秋ドラフト候補の大経大・才木海翔投手(左)と山本健太朗捕手
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 関西六大学野球連盟の大経大は、2022年1月5日に大阪府茨木市の同大学グラウンドで練習始めを行った。今秋ドラフト候補に挙がる才木海翔投手と山本健太朗捕手は、揃って新年の誓いを口にした。

 最速151キロ右腕の才木は「プロの大きいバッターに対抗できるだけの強い体をつくりたい」と意気込む。元オリックスの山本和作監督の助言で体重アップに取り組み、1食で3~4合の白米を食べる食事トレとウエートトレの効果で入学時の69キロから82キロまで成長。「85キロを目指したい」とまだまだ増量を目指す。

 体重と比例して投球にも力強さが増し、プロでも平均2200~2300という回転数は、最高で2600をマーク。昨秋は36回2/3を投げ4失点(自責3)、防御率0・74でタイトルを獲得した。

 「球のキレと回転数では誰にも負ける気がしない。自信のあるストレートを極めたい。春は優勝はもちろん、防御率0・50以下でタイトルを獲りたい」

 グラブに刻んだ文字は「就活中!!無限の可能性」。リーグ戦での好投が一番の就活になる。

 主将の山本は、二塁送球完了タイムの最速が1秒9を切る強肩捕手。先にプロ入りした高校の後輩たちが刺激になっている。

 「身近な存在だった彼らがプロにいる。自分も同じ土俵に立ちたい」

 明石商では3年夏に甲子園出場。1学年下の水上桂(楽天)と正捕手の座を争い、聖地では2学年下の中森俊介(ロッテ)の球を受けた。21年7月13日にオリックス・来田涼斗がプロ初打席初球本塁打した際は、友人たちがSNSにアップした動画の数で反響の大きさを目の当たりにした。

 昨秋はリーグ戦の開幕前に右鎖骨を骨折したため出場できなかったが、グラウンドの外から試合を見ることで観察眼を養い、成長につながった。山本監督は「しっかり見ていないと気づけないし、質問もできない。リード、気配り、野球観といった部分で、誰が見てもいいキャッチャーになった」と評価する。鎖骨に入ったボルトの除去手術を年末に終えた山本は、復帰戦となる春のリーグ戦に向け「チームとしては優勝。個人では初のベストナインと盗塁阻止率8割を目指す」とチームを引っ張る意気込みだ。

 才木も山本も年始に初詣へ出かけたが、おみくじは引かなかった。運試しで一喜一憂せず、自分の力でリーグ優勝とドラフト指名をつかみ取る1年にする。

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2022年1月5日のニュース