新庄ビッグボス 自らを俯瞰して作動させた「勘ピューター」 あとは実戦でどんな采配を…

[ 2022年1月5日 09:00 ]

ファンフェスティバルで、ランボルギーニ・カウンタックに乗って登場した新庄監督
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 日本ハムのビッグボスこと新庄剛志監督(49)が采配を振るう22年が幕を開けた。どのような采配、そしてパフォーマンスが飛び出すか。日本ハム担当5年目となる記者もファンと同じくワクワク感が尽きない。

 昨年11月4日の監督就任会見後、取材期間は数回だったが、エンターテイナーぶりに驚かされたことがあった。札幌ドームで行われた11月30日のファンフェスティバル。北海道の雪をイメージした白のランボルギーニ・カウンタックでど派手に登場した後だった。

 「15年ぶりに北海道に帰ってきました!暴れてもいいですか?感動させてもいいですか?泣き笑いさせてもいいですか?来年から僕がかじを取り、可愛い選手たちと長い船旅に出かけます。一緒に船に乗ってくれるのであれば、目いっぱいの拍手をお願いします!北海道の皆さん、日本中の皆さん、可愛い選手と一緒に船に乗ってくれますか!乗ってくれますか!来年からヒーローは僕じゃありません。可愛い選手たちとみんなです。世界一のチームになれるように、目いっぱい楽しみます!今日はありがとう!」

 車を降りた新庄監督がまずこのようにファンにあいさつ。当初の予定では、その後MCと短いやり取りが予定されていたが、会場の空気を読んだビッグボスはロックスターばりのコール&レスポンスだけで会場を十二分に盛り上げ、颯爽と歩いて引きあげた。

 その理由を新庄監督はこう説明する。「本当は(MCからの質問が)4問くらいあった。でも、登場して出て行った時に“あっ、これは短い方がいいな”って。バンって行って、バンって終わりの方が絵的には素晴らしいものができるんじゃないかと思って自分で喋って終わった」。カメラに映る自身の姿を俯瞰(ふかん)した時に自身の「勘ピューター」が瞬時にパフォーマンスを急きょ変更させたのだ。

 エンターテイナーぶりは年末年始の多忙ぶりを見ても明らか。あとは監督としてどのような采配を見せてくれるか。まずは2月のキャンプ中の実戦に注目したい。(記者コラム・東尾 洋樹)

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2022年1月5日のニュース