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西武・松井ヘッド 新庄ビッグボスに負けない!個性派レオで最下位から逆襲誓う

[ 2022年1月5日 05:30 ]

色紙を手に笑顔を見せる西武・松井稼頭央ヘッドコーチ(撮影・森沢裕)
Photo By スポニチ

 18年の現役引退後、2軍監督を3年間務め、今季から1軍ヘッドコーチとなった西武・松井稼頭央コーチ(46)がスポニチ本紙の新春インタビューに応じた。現役時代は高い身体能力を生かし走攻守三拍子そろった遊撃手として、日米通算2705安打をマーク。久々の1軍の舞台への意気込み、盟友・松坂大輔氏の引退など、現役時代の背番号にちなみ「7」個のテーマについて語り尽くした。(聞き手・花里 雄太)

 ――ヘッドコーチに就任
 「2軍監督の3年間は本当に早かった。この経験は本当に良かったし、財産になっている。ヘッドコーチはどういうことをしていくのか、まだ正直分かっていないことが多いですが、それをどう生かせるかですね」

 ――作戦面を任されるのか?
 「辻監督の横に立たせていただきサインも出すと思います。監督の考えを聞きながら勉強させていただく。1軍と2軍では試合のスピードが違う。サインを出すスピード、決断するスピードが求められるので、先の先を考えないといけない。一日でも、一試合でも早く慣れるように」

 ――黄金時代
 「入団当時は寮で西武とヤクルトの日本シリーズを見ていました。その先輩方と一緒にやるのは…めちゃくちゃ緊張しました。辻さんにもノックでゲッツーを一緒に受けていただきました。テレビだと二遊間の選手は大きいイメージはなかったが、辻さんも180以上ありますよね。プロの大きさに衝撃を受けました」

 ――取り組みは変わったか?
 「自分は大きい方ではないので、トレーニングなどで勝負しないとプロの世界ではやっていけないと。野手をやるのは初めてで、肩と足は自信があったけど、ゼロからのスタートで覚えていくことだらけでしたね」

 ――メジャー経験
 「ロッカールームではみんな好き勝手にやっているんですけど、いざ試合が始まる時の団結力を強く感じましたね。一球一球への喜怒哀楽も凄い。今振り返っても“熱かったなー”と思います」

 ――指導に生きる部分は?
 「メジャーでは監督も打撃練習で投げるので、ファームでは選手と一緒に動ける体にしておこうと思った。キャンプの個別練習でも投げると思う。平石(打撃コーチ)も準備していると思うけど、シーズン中も多分、僕が投げないといけない。選手は打ちたいだけ打てばいい。全力でサポートします」

 ――新庄新監督が誕生
 「若い頃はセ・リーグの選手と対戦するのはオープン戦かオールスター、日本シリーズだけ。新庄さんとは若い頃に一度だけ食事させていただいた。初めて会った時は“あ、新庄さんや”ってビックリしました。何の話をしたか覚えていないぐらい緊張しましたね」

 ――稼頭央コーチもプレーはもちろん、金髪など個性があった。
 「いやあ…俺、個性あったかな。(金髪は)ファンの方が球場に来て、いの一番で“松井だ”と目がいくようにしたかった。自分もやっていた身なので、選手にとやかく言うつもりはないです。やる以上は責任がある。成績が伴わないと何を言われるか分からないので、その覚悟があるならいいと思う。髪形も野球のスタイルも個性が大事。みんな一緒じゃ面白くない。そういう意味では、ライオンズは個性がある集団だと思いますよ」

 ――どういう選手を育てたいか
 「1軍を経験しないことには、さらなる成長はない。自分もとんでもないミスもいっぱいしてきたが、先輩方に育ててもらった。今のチームなら1人、2人若い選手が入ったぐらいならカバーしてくれる経験、実力がある。失敗した後、どうできるか。落ち込むのではなく、取り返すという姿勢が欲しい」

 ――黄金時代の厳しさも伝えていく。
 「言わないといけないことは当然言わないといけない。選手の意見も聞いて、こちらの話もしながら。コミュニケーションを取るには、信頼関係を築かないといけない。それをなしに言うのは違うと思う」

 ――昨年の日本シリーズ
 「凄く見応えがあった。これだけずっと見たシリーズって、なかなかないんじゃないか。ヤクルトは投手はもちろん、打つ方も(オリックスの)山本君に何とか全員で球数を放らせたり、一つというのを凄く感じた。最後まで“野球は何が起こるか分からない”という緊張感のある日本シリーズだった。若手、ベテラン関係なく、ああいう熱い戦いができる。やっぱり野球っていいなと思った。目指すところですよね」

 ――松坂が引退
 「あの大輔が引退するのかと。表情を見たら吹っ切れたり、スッキリしたように見えた。1年目から衝撃的だった。マウンドに立つ姿が格好いいもんね。片岡さんを三振に取ってベンチまで走っていく。シュッとして、かわいくないボールを投げてね。ワールドシリーズでの対戦や、思い出はいっぱいあります。最後に大輔がライオンズの18番のユニホームを着てメットライフのマウンドに立てたことが良かったですよね」

 ◇松井 稼頭央(まつい・かずお)1975年(昭50)10月23日生まれ、大阪府東大阪市出身の46歳。PL学園から93年ドラフト3位で西武に入団。98年にMVP。盗塁王を3度、最多安打を2度受賞。02年に打率・332、36本塁打、33盗塁のトリプルスリー達成。04年からメッツ、ロッキーズ、アストロズでプレー。11~17年に楽天、18年に西武に復帰し、同年限りで現役引退した。右投げ両打ち。

 【取材後記】松井ヘッドは色紙に「感謝」としたためた。「決して一人ではできない。初心と感謝の気持ちを忘れるな」という教えを両親から受けたという。インタビュー中は言葉の端々から、これまで野球に真摯(しんし)に向き合ってきたことが感じられた。一方で、フェニックス・リーグの指揮を執っていたため、松坂氏の引退試合を見られなかったと残念そうに話し「実は引退試合の動画をスマホに保存している。本当ですよ」とちゃめっ気たっぷりに披露してくれた。辻監督とは17歳差となる新参謀役。最下位に沈んだチームにフレッシュな風を吹き込んでくれそうだ。(21年西武担当・花里 雄太)

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