巨人 メジャー96発98盗塁男獲得!元パイレーツのポランコと契約合意 近日中に発表

[ 2022年1月5日 01:50 ]

パイレーツ時代のグレゴリー・ポランコ(AP)
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 巨人が新外国人として、大リーグ通算96本塁打のグレゴリー・ポランコ外野手(30=前ブルージェイズ傘下)と契約合意したことが4日、分かった。近日中に球団が発表する。17年ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)ではドミニカ共和国代表として大会ベストナインに選出。通算98盗塁も誇るビッグネームが、覇権奪回への使者として加わる。

 ポランコは若手有望株を意味する「トッププロスペクト」として、パイレーツで14年に華々しくメジャーデビューを飾った。メジャー通算96本塁打の実績を誇り、年齢も30歳と脂が乗っている。

 原監督は2年ぶりリーグ制覇への条件を「底上げはもちろん必要だけど、新戦力を加えることが大事」と語っていた。借金1の3位だった昨季のチーム打率・242はリーグ5位。シーズン終盤には得点力に陰りが見られ、「あと一本」が出ない展開に泣き続けた。

 自己最多23本塁打した18年には、得点圏打率・299で81打点と勝負強さも示した左のスラッガー。指揮官は19年以降、4番・岡本和の後ろを打つ5番打者を模索し続けてきた。5番がしっかりすれば、4番が勝負を避けられるケースが減る。「(岡本)和真におんぶにだっこだった」と言う課題克服へ、頼れる5番が必要だった。

 魅力はバットだけではない。通算98盗塁で、昨季も14盗塁した。巨人の昨季チーム盗塁数65はリーグ4位で、トップの阪神には49差を付けられた。俊足かつ長距離砲という助っ人の加入で、攻撃の幅は格段に広がる。

 昨年8月末までパイレーツ一筋で8年間プレー。筒香の加入でリリースされたが、昨季も11本塁打と長打力健在で、最速打球速度はメジャートップクラスの116・2マイル(約187キロ)だった。巨人は昨年、新外国人野手3人全員がシーズン途中に帰国する非常事態に陥った。今オフは米独立リーグ2年連続MVPの右打者・ウォーカーの獲得を発表済み。V奪回へ打線の厚みがぐっと増してきた。

 ◇グレゴリー・ポランコ 1991年9月14日生まれ、ドミニカ共和国出身の30歳。09年にパイレーツと契約し、14年6月10日のカブス戦でメジャーデビューした。ドミニカ共和国代表として出場した17年の第4回WBCでは外野手としてベストナイン。昨年8月末に自由契約となり、ブルージェイズとマイナー契約を結んでいた。1メートル96、108キロ。左投げ左打ち。

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