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新井貴浩氏 オリックス・由伸 エースの振る舞い、若手の失策にいらだちも落胆もせず

[ 2021年11月28日 05:30 ]

SMBC日本シリーズ2021第6戦   ヤクルト2ー1オリックス ( 2021年11月27日    ほっと神戸 )

<オ・ヤ>4回2死三塁、中村を三振に仕留め、雄叫びをあげるオリックス・山本(撮影・平嶋 理子)    
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 【新井貴浩氏 シリーズ大分析2】オリックス・山本は日本のエースだ。投球だけではない。マウンド上の立ち居振る舞いが素晴らしい。6回先頭から三遊間に立て続けに失策が出ても、いら立つでもなく落胆するでもなく若い内野陣に「大丈夫だよ」と言わんばかりにサッと手を上げた。後続を断ち、野手のミスを見事にカバーした。

 序盤は直球で押し、窮地を背負った中盤はフォークを増やして最少失点で切り抜けた。7回からはスライダーやカットボールも増やし、横の変化も加えた。序盤、中盤、終盤の3イニングごとに攻め方を変えた。引き出しが多い。全ての球の完成度が高く、どの球も決め球にできるから、試合の中でも組み立てを何パターンも変えられる。

 走者を背負った場面も多く、スタミナを消耗しているはずなのに同点に追いついてもらった後はギアが上がった。いったいギアが何段あるのか。凄みを感じた。8回は交代を打診され、自分から続投を志願したのだろう。自分のためではなく、チームのために腕を振ることができる。真のエースの姿だった。(スポニチ本紙評論家)

 《的絞らせず最多141球》山本は初戦では直球が走らず、全112球中、44%に当たる49球だった。この日は初回から直球が走り、3回まで64%(48球中31球)まで上昇。4~6回は変化球を増やし、フォークを多投するなどヤクルト打線の的を絞らせない。7~9回はスライダーも増やしてプロ入り後最多となる141球を投げた。

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