巨人育成7位・京本が仮契約 今春センバツ準V右腕は坂本似の爽やかイケメン「巨人といえばという選手に」

[ 2021年11月28日 13:25 ]

仮契約を結んだ巨人育成7位の京本(球団提供)
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 投手陣の顔になる。巨人から育成7位指名を受けた明豊・京本眞投手(17)が28日、大分市内のホテルで支度金290万円、年俸360万円(金額はいずれも推定)で仮契約。「プロ野球選手として自覚を持った行動をしていきたい。自分の力をしっかり試せるように、この期間を大切にしたい」と背筋を伸ばした。

 大黒柱と同じ爽やかイケメンだ。「いろいろな人に坂本勇人選手に似てると言っていただくことが多い」。実力とルックスを兼ね備えた坂本は誰もが認める球界のスター。1メートル89の長身右腕は「巨人といえばという選手になりたい」と意気込み、「応援してくださっている方々の分まで自信持って、いい顔で試合に投げたい」と投球でファンを魅了させることを誓った。

 ライバルを力に変えた。明豊には巨人・太田を兄に持つ虎次朗や財原ら好投手がズラリ。「マイナス思考している暇がないと思えた。こういうことがあったからこういう投手になれたとプラスに捉える」と下を向かず、エースに成長。今春センバツ準優勝に導いた。そのセンバツ決勝で敗れた東海大相模のエース・石田も巨人に入団。「今の時点では到底及ばない。左右のエースと言われるように1日でも早く追いつきたい」と目を輝かせた。

 プロでも「お兄ちゃん」とともに戦う。19年1月に兄のように慕った4歳上のいとこを交通事故で亡くした。ドラフト会議後、地元大阪に帰省し墓前でプロ入りを報告。「お兄ちゃんはずっとプロ野球選手になれと言ってくれていたので、喜んでくれたかなと思います」。グラブに入れている「創平と共に」という刺しゅうは継続する予定だ。

 長身から投げ下ろす最速145キロの直球とフォーク、チェンジアップと縦の変化球が武器の17歳は「斉藤和巳さんのような負けないエースが目標。みんなに信頼を置かれるようなエースになりたい」。失敗を恐れず、前を向いてスターへの道を歩む。(小野寺 大)

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2021年11月28日のニュース