ソフトバンク・千賀で首位叩く 今季2戦2敗の相手に無心でやり返す「しっかりゼロで抑える」

[ 2021年9月22日 05:30 ]

<ソフトバンク練習>キャッチボールする千賀(球団提供)
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 ソフトバンクは22日からロッテと2連戦を行う。第1戦の先発は、今季の同カードで2戦2敗の千賀滉大投手(28)。故障からの復帰戦となった7月6日の対戦では10失点、前回14日には14三振を奪いながら負け投手となった。過去2試合のことを忘れて、無心でぶつかる決意だ。21日はZOZOマリンスタジアムで練習し、首位叩きに備えた。

 心をゼロにし、スコアボードにはゼロを並べる。千賀は今季7試合で5勝2敗だが、黒星を喫したのはいずれもロッテ戦。ZOZOマリンでの登板は、左足首じん帯損傷から復帰した7月6日に自己ワースト10失点を喫して以来となる。それでもエースは「(雪辱の意識は)全くない」と語った。

 同球場では16年5月28日から18年5月1日までの6連勝など、7勝(4敗)をマークしている。「どちらかと言えば、ここは嫌なイメージがそんなにない球場。何も思うことはない」と冷静な口ぶりだった。

 だが、エースとして同じ相手に負け続けるわけにはいかない。前回9月14日(ペイペイドーム)の対戦では8回6安打3失点で負け投手となったが、134球を投げ自己最多14奪三振と力投。そのイメージも捨て今回の登板に臨む。「それ(三振)に関しても思わない。そこより打たれてもしっかりゼロで抑える方を意識したい」とチームの勝利だけを見据えていた。

 前回までの登板とは違う部分もある。守護神・森とモイネロが故障から戦列に復帰。7回まで投げれば、8回をモイネロ、9回を森で逃げ切れる計算が立つ。工藤監督は「(千賀は)体も心も今、いい状態。とにかく1点でも2点でも勝っている状態でモイネロ、森につなげていけるように」と話した。

 首位・ロッテに9ゲーム差と厳しい状況だが、指揮官は「やられたらやり返す。目の前に集中してほしい。過去は過去」と千賀の快投に期待を寄せた。チームは20日の楽天戦でようやく連敗を5で止めた。エースが好投で続けば、さらに巻き返しへ弾みがつく。(井上 満夫)

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