広島・床田「鳥肌が立ちました」プロ5年目初完封!球団日本人左腕の完封は16年戸田以来5年ぶり

[ 2021年9月22日 05:30 ]

セ・リーグ   広島2ー0巨人 ( 2021年9月21日    マツダ )

<広・巨>プロ初完封勝利を挙げ、会沢(右)と笑顔の床田(撮影・光山 貴大)
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 広島・床田寛樹投手(26)は21日の巨人戦で、大卒5年目で初の完封勝利を挙げて4勝目を飾った。完投は19年4月13日のDeNA戦以来2度目で、球団日本人左腕の完封は16年戸田以来5年ぶり。また、同学年の鈴木誠也外野手(27)が6回に決勝点となる先制打を放って援護し、引き分けを挟んだチームの連敗を2で止めた。

 2―0の9回。当然、ブルペンでは栗林が準備していた。それでも佐々岡監督は、床田の「行きたいです」の一言を信じて送り出した。小園の失策で先頭打者を出塁させても慌てない。2死一塁で小林を直球で空振り三振に仕留めると、珍しく左拳を握った。そのぎこちなさが、完封勝利が初めてであることの証だった。

 「直球とツーシームが良かった。完封までは意識してなかった。7回からは全部“この回が最後”と思って投げた。それが良かったのかな…と思う。(最後は)鳥肌が立ちました」

 9奪三振のうち6つの結果球がツーシーム。「質がすごく良くなった」と言う直球の切れが、変化球にも生きた。両軍無得点だった6回には、坂本、岡本和、中田と右打者3人からツーシームで空振り三振。直後の先制劇につながった。

 このツーシームは、大学4年で覚えた。同時に、同じような軌道のパームを捨てることにした。それから5年後の今季、1勝止まりの不振で5月下旬に降格。ウエスタン・リーグでも5試合連続で4失点以上するなど痛打され続け、マウンド上で思った。「もう投げる球がない…」。そこで、ふと思い出したのがパームだった。ぶっつけ本番で投げると、切れ良く落ちた。そして、昇格後も配球に加えることにした。

 この日は3回までパームを隠し、4回から投げ始めた。投げたのは全て右打者に対してで計11球。相手を混乱させることに成功した。

 「直球がいい分、変化球も振ってくれるのだと思う。(降格前より)腕を思い切り振れている感覚がある。それがいいのかな…」

 この完封劇には、普段は手厳しい佐々岡監督も文句なし。「9回は栗林の選択もあった中で、今日の調子ならもう1回いってほしいと託した。こういう投球を期待していた。床田ならできると、ずっと思っていた。初完封を自信にしてほしい」と手放しでたたえられた。これで8月下旬の再昇格後の4試合は、3勝1敗。最下位に低迷するシーズン終盤にも光はある。(河合 洋介)

 《完封は今季チーム2人目》床田(広)がプロ初完封で4勝目。広島投手の完封は4月6日ヤクルト戦で森下が達成して以来、今季2人目。左腕では19年7月24日中日戦のジョンソン以来だが、日本人では16年7月10日阪神戦の戸田以来5年ぶり。

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