オリックス意地見せた 9回4点差追いつき執念ドロー 今季3度目4安打の吉田正が反撃口火

[ 2021年9月3日 05:30 ]

パ・リーグ   オリックス6ー6日本ハム ( 2021年9月2日    札幌D )

<日・オ>9回1死一、二塁、2点適時二塁打を放つ吉田正(撮影・高橋茂夫)
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 敗色濃厚の最終回に首位・オリックスの意地が詰まっていた。口火を切ったのは吉田正だ。2―6の9回1死一、二塁、フルカウントからB・ロドリゲスの内角低め155キロ直球を右中間へ2点二塁打。続く杉本の同点2ランを呼び土壇場で引き分けに持ち込んだ。

 「日の丸を背負うことだったりトップの選手になるには、勝つための役割をしっかり果たせないといけない」

 言葉通り、快音を連発した。3回、福田の右犠飛で追いつき、なおも2死一塁から右翼線二塁打で好機を拡大し安達の右前適時打につなげた。5回は中前打、7回には左前打と広角にも打ち分け今季3度目の4安打だ。

 「ジャパンに出る人はやっぱり強いチームから選ばれる。勝つことを知っている選手は強いと思う」と話していた東京五輪では主軸として金メダル獲得に貢献。この日、侍ジャパンでともに戦ったソフトバンク・栗原と、過去には歌手の五木ひろしや宇宙飛行士の毛利衛氏らにも贈られた「福井県栄誉賞」の受賞が決まった。

 8月は月間打率・255と低調。試合前には5月5日からリーグトップを走る打率で西武・森に2厘差まで肉薄されていたが、再び突き放した。最下位相手に今季初の同一カード3連敗を阻止。故郷のエールにも後押しされる形で、再び上昇気流に乗った。(湯澤 涼)

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2021年9月3日のニュース